▼㈱ジェーオーピーのホームページをみていたら、「古紙の輸出が増えたことで価格以外にも問題が起こっている、それは古紙の品質が悪くなっていることだ」という内容の話が掲載されていた。この指摘が面白いので拝借して紹介したい(内容については本紙が脚色)。
▼新聞古紙を例にとると、今は国内ではほとんどが洋紙向けに使用されているが、かっては板紙向けが主力だった。古紙業者はきちんと選別したものは洋紙向けに、選別の甘いものは板紙向けに売っていた。昨今の中国向け輸出の新聞の大半が板紙用途なので、選別がかなり甘い。輸出が増えると新聞古紙のグレードが下がってしまうというわけだ。
▼また印刷会社から発生する印刷ヤレ(損紙)や裁落品を例にとると、印刷会社で細かく分けてもらい、さらに業者が選別したものを洋紙や家庭紙が使用していた。ところが輸出する場合は細かく選別しなくてもまとめて出荷すればそれなりの価格で売却できる。印刷会社に仕分けを頼まない業者も出てきているといい、裁落古紙も品質低下が顕著になった。なおジェーオーピーは古紙の輸出入や廃プラ・PETボトルなどの輸出業務を行う商社。社長の永留氏は同社を設立する前は、米国西海岸で古紙の輸出を手がけていた。
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