▼事実上倒産したスマーフイット・ストーン・コンテナ社のその後の状況を現地で訊ねてみると、段ボール加工工場や古紙ヤードは操業しているものの、大半の製紙工場はストップしているとか。同社は北米最大の板紙企業で、北米に16ヵ工場あり、ライナーボードや中芯原紙などを年間800万トンを生産するとともに、25ヵ所のリサイクルセンターを運営していた。2007年には約700万トンの古紙を扱い、うち280万トンを自社工場に供給、残る420万トンを国内他社やアジアなどに輸出。
▼700万トンを25ヵ所で割ると1ヵ所当たり28万トン、月にして2万3,000トンにもなる。1ヤード当たりの回収量としては多すぎるので、大半は仲間買いか。1ヵ所当たりの回収量が月5,000~6,000トンとすれば年間で6~7万トン、25ヵ所で150~175万トンにとどまる。
▼米国でも古紙問屋の、売価から仕入れ価格を差し引いた粗利はトン55ドル程度必要で、下回ると固定費をカバーできないという。日本でも条件は同じ。引き取りと持ち込みの比率にも左右されるが、粗利はキロにして5~6円が必要。単価が下がり、回収量が減少しているので売上げが大幅ダウン。問屋経営にとって粗利の確保が生命線だ。
2024年11月18日
コラム「虎視」
日資連は日本再生資源事業協同組合連合会の略称で、1973年のオイルショックの真っ只中に、主に専ら物の回収業者が[...]
2024年11月18日
ちょっとブレイク
サッカー日本代表の森保ジャパンが好調である。過去3年の日本代表の成績は29勝8敗5分(24年10月末時点)だが[...]
2024年11月11日
コラム「虎視」
小六会長とは全原連の新年会と総会で毎年顔を合わせていた。その会合が終わった後、いつも嘆いていた。「紙はゴミじゃ[...]
2024年11月04日
コラム「虎視」
生成AIの汎用ソフトが世に出て2年。ChatGPTはネット上の膨大なデータを解析して学習し、問題の解決策を示し[...]