2010年9月6日 オピニオン » 900号

コラム「虎視」 900号

コラム「虎視」

▼国慶節は10月1日。中国ではこの日を挟んで1週間の大型連休に入り、港湾の荷役もストップ。国慶節をひとつの節目とみると、古紙の輸出価格はそれまで強含みで推移するのでないか。1ドル85円絡みの円高になってしまったので、円価(問屋手取り)は大幅に相殺されているが、ドル価で今春の高値を上回るのかどうか、注目したい。

▼ドル価でみた今春の高値(関東商組の見積もり、CIFトン当たり)は段ボール218ドル、新聞248ドル、雑誌220ドルだった。ところが9月の見積もりで三品とも200ドル台に回復したばかりか、段ボールは春の高値をあっさり超える228ドルを記録した。今年は1995年以来の15年ぶりの円高だが、円高といえばどうしても思い出してしまうのが古紙の国際相場の高騰だ。

▼1995年の円高当時、段ボールなどの古紙の輸出価格が300ドルを超えたからである。95年以来の高原相場になったのが2008年。前年から上昇気流に乗り、08年の秋の大暴落で終焉した記憶はまだ鮮明だが、新聞は296ドル、段ボール254ドル、雑誌251ドルが最高値。為替も1ドルが100円台だったので、円価の高値は段ボール23円、新聞26円、雑誌22円。

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