
今後、古紙の回収インフラは機能し続けられるのか?回収業者は、主に新聞販売店回収を手掛けてきた零細業者が苦境にあるようだ。東資協など業界団体に加盟する業者は、各地域の組合委託方式で行政回収を請けており、これが大きな支えとなっている。集団回収でも業者補助の見直しが各地で広がり、数年ぶりに復活したところも少なくない。
▼一方、古紙問屋は自らパッカー車を導入し、ルート回収に取り組むケースが全国的に増えていた。だが、ひとたび市況が悪化し発生減に直面すると、人件費や車両代といった固定費が重くのしかかる。パッカー車1台あたりの採算ラインは月間扱い量で120トン~150トン。古紙バブル時の過大投資で採算割れの車両も目立ち、リストラや再編が急速に進みつつある。
▼働き方改革で残業規制がかかり、1台あたりの稼働率やドライバーの賃金は下がっていた。稼ぎたい意欲のある人は業界から去る結果にも繋がっている。今後、切り札の一つとなるのが、ドライバーの個人事業主化だ。排出先からのルート回収において、業務委託契約を結んで収集を依頼する。問屋がかつての「一人親方」を束ねるような関係性だ。処遇の保証、サービス品質を維持できるか等の課題も多いが妙策であろう。
2025年12月08日
コラム「虎視」
03年に高良・高橋常務、古紙ジャーナル創業者の父、私の3人で、愛媛県の常裕パルプ工業を訪問した。そこで古紙パル[...]
2025年12月01日
コラム「虎視」
日本国内の古紙利用工場は中小を含めて約140カ所。そのうち家庭紙(ティッシュ・トイレット等)を生産するのは52[...]
2025年12月01日
ちょっとブレイク
凄い時代が来たものである。大谷選手は、投手で10奪三振の好投を見せながら同じ試合で3本塁打を放ち、全てのメジャ[...]
2025年11月24日
コラム「虎視」
家庭ごみ有料化の話題を大々的に本紙で取り上げていたのは、08年~09年頃である。この頃は、政令市でも実施する自[...]