
これまで中国の製紙・古紙の情報を得ていた中国版RISIのUMPAPERが、今年9月に中国から撤退した。8月末に連絡が来たので突然の撤退だった。
▼米中関係のひずみが、製紙・古紙業界だけでなく、本紙にも影響している。ちなみにRISIは、米国の製紙関連に特化したメディア及び調査会社だが、17年にFASTMARKETS社に買収された。同社は、農業・炭素・林産物・金属・鉱業等のエネルギー市場の価格報告機関であり、親会社はLHHL社(英国)である。つまり製紙に特化したメディア・調査会社が、もっと大きな枠組みの欧州調査会社の一機関になった。とは言え以前からの流れを継承し、製紙関連では世界的な調査機関として、実績と知名度を得ていることに変わりはなかった。
▼中国の製紙・古紙の商取引は、日本のそれではなく、オープン価格によって取引されていた。しかし製品価格は建値と実勢価格でやや開きがあり、価格が混在していた。今回の撤退に関しては、米中の関係悪化で特に中国製紙メーカー側が情報統制に踏み切ったことや、建値と実勢で価格の乖離が大きくなっていたことも考えられる。今後は中国の別媒体からの情報収拾に変更するが、蓄積したデータを使えないのは痛手だ。
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