
▼4面の価格表の売価が下がったのに修正されていない、あるいは売価や仕入れ価格が高すぎるなどなど、今年に入って関係筋からいろんなクレームを頂戴した。昨秋以来、輸出価格と国内価格が逆転し、逆内外格差(国内が輸出より高い)が拡がったことで、各地の売価や仕入れの値下げの動きが激しく、混乱したことが背景にある。
▼現在、もっとも逆内外格差が大きいのが段ボール。国内が13~15円(問屋店頭)なのに、輸出の手取りが7円前後と、国内価格のおよそ半値である。このため、問屋は輸出価格にスライドさせた仕入れが難しく、赤字輸出に陥っている。現状の輸出価格からすれば、段ボールの仕入れを早く3円以下まで下げたいところ。
▼国内製紙の購入がガタ減りし、納入カット率が半分のところも少なくない。昨年までほとんど輸出を手がけていなかった問屋でも、輸出をせざるえないような状況になってきた。このため、輸出が急増しているわけだが、仕入れの下げが追いつかず、赤字輸出が続いているが問屋の悩み。
▼今回の新聞の1円~2円の下げで、建値からみて7円の下げ。昨秋のプレミアムが付いていた高値からみると実に15円もの下げ。問屋の仕入れが7・5・3価格に近づいてきた。
2025年12月22日
コラム「虎視」
風光明媚な庭園に囲まれたDIC河村記念美術館(千葉県佐倉市)が、今年3月末でその歴史に幕を下ろした。20世紀美[...]
2025年12月15日
コラム「虎視」
高3の息子は奈良高専の情報工学科に通っているが、今週、社会見学活動で大阪府警を訪問する。「サイバー攻撃やサイバ[...]
2025年12月08日
コラム「虎視」
03年に高良・高橋常務、古紙ジャーナル創業者の父、私の3人で、愛媛県の常裕パルプ工業を訪問した。そこで古紙パル[...]
2025年12月01日
コラム「虎視」
日本国内の古紙利用工場は中小を含めて約140カ所。そのうち家庭紙(ティッシュ・トイレット等)を生産するのは52[...]