▼4面の価格表の売価が下がったのに修正されていない、あるいは売価や仕入れ価格が高すぎるなどなど、今年に入って関係筋からいろんなクレームを頂戴した。昨秋以来、輸出価格と国内価格が逆転し、逆内外格差(国内が輸出より高い)が拡がったことで、各地の売価や仕入れの値下げの動きが激しく、混乱したことが背景にある。
▼現在、もっとも逆内外格差が大きいのが段ボール。国内が13~15円(問屋店頭)なのに、輸出の手取りが7円前後と、国内価格のおよそ半値である。このため、問屋は輸出価格にスライドさせた仕入れが難しく、赤字輸出に陥っている。現状の輸出価格からすれば、段ボールの仕入れを早く3円以下まで下げたいところ。
▼国内製紙の購入がガタ減りし、納入カット率が半分のところも少なくない。昨年までほとんど輸出を手がけていなかった問屋でも、輸出をせざるえないような状況になってきた。このため、輸出が急増しているわけだが、仕入れの下げが追いつかず、赤字輸出が続いているが問屋の悩み。
▼今回の新聞の1円~2円の下げで、建値からみて7円の下げ。昨秋のプレミアムが付いていた高値からみると実に15円もの下げ。問屋の仕入れが7・5・3価格に近づいてきた。
2025年06月23日
コラム「虎視」
韓国には業界紙というものが存在しないという。その理由は主に3つある。
▼①そもそも各業界[...]
2025年06月16日
コラム「虎視」
日本には売上高1兆円超の上場企業が177社ある。その顔ぶれの変化は産業構造の移り変わりを映す。近年ではキーエン[...]
2025年06月09日
コラム「虎視」
各国の新聞用紙生産量は、ピーク比で米国は95%減、中国85%減、韓国77%減、日本は60%減。世界中どこを見渡[...]
2025年06月02日
コラム「虎視」
4月出荷分から予定されていた家庭紙製品の値上げは、再生品においては、インバウンド需要も追い風となり、事業系トイ[...]