2004年4月26日 オピニオン » 588号

コラム「虎視」 588号

コラム「虎視」

▼中国の古紙輸入量(今1ー2月累計)は約200万トンで、前年同期比87%増という驚異的な伸び。この勢いで推移すると、今年の輸入量は軽く1,000万トンを突破することになろう。ちなみに昨年は938万トンだった。最近、輸出市況が弱含みなので中国が買いを控えているのかと聞かれる。1、2月の買いすぎた反動はあるかもしれないが、驚異的な輸入増は続いているので、買う相手国が広がっているとみたい。

▼中国の古紙輸入で昨年初めて段ボールが新聞を上回った。今年はこの傾向が加速するとみられたが、累計はこの観測を裏付ける結果となっている。国別のシェアにも変動が起こっている。昨年の輸入量は約400万トン。上位5ヵ国の内訳をみると、米国254万トン、オランダ27万トン、香港26万トン、日本24万トン、ドイツ15万トンである。米国がダントツで63%を占め、オランダ以下は差がない。

▼今1ー2月累計では92万トン。米国54万トン、オランダ8万9,000トン、ドイツ6万8,000トン、日本3万9,000トン、イギリス3万8,000トン。米国は58%とシェアを落とし、欧州勢の伸びが目立つ。欧州主要5ヵ国でみると8ポイントもシェアを伸ばしていた。日本は横ばいである。

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