
前回古紙ヤードマップを発行したのが2020年5月だが、この5年の間に古紙を取り巻く状況は一変した。
▼まずは世界的なコロナ蔓延である。地球規模でこれほどのパンデミックが拡がるのは、1900年代前半に「スペイン風邪」と恐れられたインフルエンザ以来で、それこそ100年ぶりとなる。コロナ禍で世界の人・ものの往来が制限され、経済は停滞し、業界によっては致命的な打撃を受けた。
▼そして次に起きたのが中国の古紙禁輸である。中国は古紙に限らず、全ての再生資源物の輸入を段階的に禁止した。古紙以外では、PETボトルを含む廃プラ全般、鉄・非鉄、雑品等が対象となった。中でも最も環境汚染を引き起こしているという理由で、18年から廃プラと共にMIX古紙も禁輸のターゲットとなった。
▼21年から中国は全ての古紙を禁輸した。これによって古紙の世界的な需給バランスは大きく崩れると同時に、古紙価格はこれまで以上に乱高下した。段ボール古紙の輸出価格で見ると、19年6月~3月は一桁価格に下落したが、21~22年、そして24年は断続的にキロ20円台となり、最高で27円まで上昇した。ヤード調査では、問屋の廃業も増えたが、新規参入も増えており、背景には価格の乱高下の影響もあると思われる。
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