
今年のワールドシリーズは歴史に残る戦いだった。普段はメジャーリーグをそれほど観ない人も、今回はTVの前で応援しただろう。特に日本人選手が主力を担っているということもあり、「こんな時代が来たか」と万感の思いを込めて観戦した方も多いと思われる。
最終戦は特に感動的だったが、それまでの6戦も歴史的な戦いの連続だった。第3戦では延長18回の死闘となったが、その中で大谷選手は2本塁打2二塁打5四球で、9打席連続出塁と大活躍をした。しかしその大谷選手を凌ぐ活躍を見せたのが、このシリーズで3勝を挙げてMVPに選ばれた山本由伸投手だった。第2戦で強打を誇るブルージェイズ打線を翻弄して完投勝利を挙げ、王手をかけられて後がない第6戦でも的を絞らせない力投で勝ち投手となった。これでお役御免かと思いきや、第7戦では中0日で奇跡的なリリーフを見せてピンチを凌ぎ、見事にドジャースの2年連続世界一の立役者となった。
山本選手の代名詞と言われているのが、これまでの野球理論を覆す独特の練習法である。これは柔道整復師の矢田修氏によるBCエクササイズと呼ばれるもの。分かりやすく言うと、体の根幹をじっくりと作り、体全体を使って最大限の力を出すという練習法である。エクササイズは5Bで構成されており、ブレス・バー・ボウル・ボード・ブリッジを取り入れた練習メニューを繰り返す。
山本選手はプロ入り2年目から、それまでの投球フォームの変更と共に、矢田式トレーニングを取り入れ始めたが、周囲からは猛反対にあったという。優勝インタビューで「矢田先生の教えの正しさを証明できました。全て先生のおかげです」と感謝を伝えているが、これは古い考えに捉われた人たちを見返したいという気持ちがあったのだろう。
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