トップページ > 古紙ジャーナル 最新号 >

古紙ジャーナル 最新号

【中国 栄成紙業】
今年七月に湖北工場(四番目の工場)が稼働開始
QRコードによる古紙品質管理が浸透

2017年4月24日 1227号

栄成紙業・平湖工場(浙江省)を訪問した
栄成紙業・平湖工場(浙江省)を訪問した

 中国視察シリーズ第二弾は、こちらも大増設を控える栄成紙業を訪問した。同社の二〇一五年の生産量は百六十一万トンで、中国第十一位。段ボール原紙の生産では第五位。今年七月から新たに湖北工場が稼働を開始する。第一期工事として年産八十五万トンのマシンが稼働を開始。三年後の二〇二〇年からは、更に六十五万トンのマシンが稼働を始める。同社の古紙調達や品質管理についても言及する。

概要

 栄成紙業の二〇一六年の売上高は三二四億台湾ドル(千百五十七億円)で、税引後利益は三二・七億台湾ドル(百十七億円)。利益率は一〇・一%となっている。従業員数は現在の三工場で三千七百二十九人。台湾・二林工場の生産能力が年産六十五万トン、中国・無錫工場が同八十万トン、浙江工場が同八十万トンで、生産能力計は二百二十五万トン。国別では、台湾で六十五万トン、中国で百六十万トンの生産能力となっている。

湖北工場

 同社の四番目の工場となる湖北工場は、今年七月に年産八十五万トンの設備が稼働を開始する。生産品種はライナーで、原料は全てOCCを予定している。また三年後の二〇二〇年には、第二期として年産六十五万トンのライナーマシンが立ち上がり、合計で年産百五十万トンの生産設備になる。

 湖北工場は湖北省松滋市に位置し、投資金額は約百八十億円。二〇一五年八月から着工し、第一期工事として年産八十五万トンのライナーマシンを設置。同時に十万キロワットの発電所も併設している。ライナーマシンは今年六月から試運転を開始し、七月から本格稼働に入る。

 同社の他工場と同様、揚子江沿いのダムの下流にあり、国内古紙は陸路と水路の両方で受け入れる。また浙江工場と同じように、工場や事務所、従業員寮の上部に太陽光パネルを設置する。湖北工場の当面の古紙消費量は、年間九十万トン~百万トンを予定している。古紙の消費量や国別の歩留まり、評価等は後述する。

沿革

 栄成紙業は、正隆・永豊余と並ぶ台湾の三大製紙メーカーの一つ。正隆と永豊余は中国における生産比率が二~三割と低いが、栄成紙業の中国における生産比率は七二%と高い。今後、湖北工場で大規模な生産設備が稼働するので、比率は更に高くなる。

 同社は一九七八年に設立した。台湾・二林工場で年産一・五万トンの段原紙の生産を開始したのが始まり。八〇年代に段原紙マシンを増設し、年産四十万トンの生産規模に拡大。九〇年代からは、多角化を目指して印刷用紙や家庭紙の生産を開始した。しかし九九年に家庭紙事業を米国P&Gに売却。二〇〇〇年からは中国進出の第一歩となる無錫工場(江蘇省)で段原紙生産を開始した。〇二年から段原紙に特化した生産に方針を変更。集約化と効率化を進めてきた。〇九年から中国で二番目の拠点となる浙江工場が稼働。一七年から湖北工場が稼働を始める。

トヨタ方式を導入

 同社は日本のトヨタ方式の導入を以前から進めている。トヨタ方式は様々な特徴があるが、主には現地調達現地生産、原料・製品の在庫を極力持たないジャストインタイム方式、オペレーションを自動化した管理方式、システム導入による人件費の軽減等の特徴がある。栄成紙業はこれらの生産方式を取り入れ、台湾企業と日本企業の良いところをミックスしていると話す。また環境保全にも注力しており、CO2削減、グリーン包装、太陽光発電の導入を積極的に進めている。

【関連記事】

2016年9月26日 1198号 【台湾の製紙–後編–】榮成紙業の二林工場で生産能力が倍増
QRコード用いた独自の古紙品質管理

※当WEBサイトに掲載している記事・データは本紙掲載記事の一部です。本紙面には詳しい概要も掲載しています。見本紙をご希望の方には1ヵ月間無料でお送りしておりますので、お気軽にご連絡下さい。

どうぞお気軽にお問合せください

(有) 古紙ジャーナル社

TEL:0742-72-1798 FAX:0742-90-1461

メールアドレス:info[at]kosijnl.co.jp ([at]を@に変えてお送りください。)

  • TEL:0742-72-1798
  • FAX:0742-72-1810 印刷用PDFを開く

古紙問屋、製紙メーカー、商社、団体等の古紙関連のニュース、自治体、輸出実績、輸出価格、国内価格、海外事情、その他リサイクルのニュースを週刊でお届けします。
>>詳しくはこちら

  • 購読のお申込み
Top