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古紙国内価格

【中国の輸入規制の余波で】
国内価格のプレミアム消滅、輸出市況の下落続く

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2018年2月5日 1265号

 前号や一面の通り、中国の輸入ライセンス認可が限定的のため、中国メーカーの意欲的な買付けに繋がっていない。1月末まで計4回に渡って発行されたライセンスは419万トンと前年の15%に留まっている※。年明けに輸出市況がV字回復するとの観測もあったが、底這い状態が続く。

 振替えの輸出先である東南アジアや台湾、韓国も引き合いが弱い。北米・欧州からも荷が殺到したためで、製紙メーカー在庫は通常1カ月程度のところが、1.5ヵ月分〜3カ月まで急増したと伝わる。中国の輸入が停滞すれば、世界中の古紙が行き場を失うことを如実に示す。中国が世界の古紙輸入量の5割を占めるが、東南アジアの各国は数%の規模。商社筋によると、現在、東南アジアのメーカーとの商談は4月以降の到着分に入ったとのことだ。

 輸出市況は2月に入っても弱含みの展開だろう。一つのヤマ場が春節明け(2月下旬)の動向だ。生産再開とともに本格的な古紙の需要回復につながるのか注目されていた。しかし、①輸入ライセンス枠の認可が少量だったこと、②メーカーの製品在庫が比較的多い、③春節以後もマシン休転も相次ぐことから、本格的な需要回復や市況の持ち直しは難しい情勢が強まっている。

 12月末時点の中国の主要地区におけるメーカーの製品在庫は88万9千トン。前年同月に比べて4.3倍と高水準。またRISIによると春節と前後して、55万トンに相当する設備停止が予定されているが、他メーカーでも休転を発表。例えば榮成紙業・湖北工場は、4月半ばまで1号機を休転する。マシン点検に加えて、輸入ライセンスが下りず古紙が不足していることも背景にある。

 ただし、1面のとおり①減産による物流網などへの打撃、②国内古紙の暴騰といった状況が起きれば、中国政府による調整、つまりライセンスが追加発行される可能性もある。

輸出価格と国内価格逆転

 古紙の輸出市況は、段ボール古紙(OCC)で問屋手取り価格は16円台~17円台前半。雑誌古紙(MIX等)で15円台前後だが、韓国・インドネシア向けは11~12円とさらに安い。新聞古紙(ONP)は20円台も残るが、引き合いは弱い。すでに国内価格と輸出価格は逆転しており、新聞だけは輸出上位の価格も残っている。1月中の為替の円高進行も問屋手取りを押し下げた。

 日本の国内メーカーは輸出価格の下落を受けて、プレミアム(上乗せ)外しに動く。2月の実勢調達価格は限りなく建値である段ボール18円、雑誌15円に近づいた。新聞だけは、火急の逼迫時に備えて、20円台を維持しているもよう。昨年7月から、王子HDや日本製紙は建値をそれぞれ3円値上げし、レンゴーは建値を撤廃した。その後も輸出価格が上回り、建値+プレミアムの調達が続いていた。昨年末までに製品価格への転嫁が浸透したところで原料安となったが、製紙メーカーにはいい面だけではない。古紙市況の急落は今後の製品の下落圧力にも繫がりかねないからだ。今後の中国の輸入規制を見極めて古紙需給を予測することも難しく、当面国内のこの建値水準は維持するものとみられる。

輸出下落受け、仕入れ価格も弱含み

 昨年は輸出価格の上昇に伴い、仕入価格も引っ張られていたが、輸出価格が昨年のピークに比べ、段ボールで31%、新聞で23%、雑誌で24%も下落。また回収量に対する輸出比率は、全国で18%だが、関東では29%と高い。雑誌の選別コスト上昇も考慮し、市況欄の仕入相場を東日本を中心に改定した。

(※注)追記 1月31日に41万トンの輸入ライセンスが公表され、計5回で460万トンに上り、前年比16%となっている。

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