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古紙国内価格

【古紙の価格政策】
王子とレンゴーで対応分かれる
王子は建値を一律三円上げ

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2017年7月3日 1236号

OCC(段ボール古紙)の国内建値と輸出価格の推移

 七月からの王子HDとレンゴーによる古紙の価格政策の方針が分かれた。王子は、七月購入分からの裾物三品の建値について、キロあたり一律三円値上げすると問屋各社に通知した。つまり段ボールは十五円から十八円、新聞は十四円から十七円、雑誌は十二円から十五円に上昇した。大手製紙による建値の改定は一四年五月以来、三年二カ月ぶり。

 一方でレンゴーは、「七月一日から当社として建値というのは止める」と表明した。同社の長谷川一郎副社長によると、「段ボール古紙がキロ十五円という建値は回収機構を守る最低価格という意味はあった。現実には、これより八~九円、場合によっては十円上がっている。各工場の利根川会、八潮会などを通じて、問屋サイドには理解を頂いている。つまり相対で全部交渉し、月ごとに設定する」方針だ。

 現状の段ボール古紙の購入価格について、レンゴーの長谷川副社長は「十五円で買っているものは一トンもない。十八円も一トンもない。六月時点の中心値としては、関東の工場着値(キロあたり)で二十四~二十五円、関西で二十二~二十三円。これより安いものも高いものもある」と説明した。つまり問屋店頭では、関東で二十二~二十三円、関西で二十~二十一円というわけだ。これは今年三月に比べ四円の上昇、昨年同期に比べると七円の上昇幅だという。

 王子が建値改定を明言した一方で、レンゴーが建値ベースから相対取引にシフト。すでに建値は形骸化していたものの、製品値上げのタイミングで、建値を意識した王子とは対照的に、レンゴーは需給変動や輸出価格に応じた形で、柔軟に古紙価格を設定することを打ち出した。

 レンゴーは古紙の建値改定を避けたことで、古紙高騰を転嫁する値上げ理由としてのインパクトは弱まったが、王子も製品価格の値上げ幅によっては、建値の三円上げではやや中途半端に映る可能性もある。日本製紙など他社がどちらの方針に追随するかが、注目されるだろう※注。

 また最大の古紙消費量を誇る王子HDが全国一律で建値を三円上げたことで、各地の仕入れ価格は実質三円上がるとみたい。関東地区などでは、すでに仕入れ価格は上がっていたが、自治体との契約価格などについて見直しの動きが起こるとみられる。

 なお、建値を止めると表明したレンゴーも、リーマン・ショック後の暴落時、段ボールを十五円で買い支えたように、今後、例えば輸出価格が十二円まで下がったとしても、十五円は最低価格として残していくとの方針だ。

 ※注)日本製紙も6月30日に、三品の一律建値三円アップをアナウンスしている

レンゴーによる古紙市況の見通し

 レンゴーは、古紙価格の高騰などを理由に、段原紙を八月一日の出荷分からキロあたり十円値上げ、段ボール製品も十月一日の出荷分から個別交渉の上で値上げすると発表した。発表翌日の六月二十七日、本社ビルで長谷川一郎副社長らによるメディア向けの説明会を開いた。以下は、説明の概要である。

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