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コラム【虎視】1243号

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2017年8月28日 1243号

コラム「虎視」

▼中国に「上有政策、下有対策」ということわざがある。国の政策があれば、民衆が巧みに対策を打つという意で、転じて「抜け道を考え出す」との意味が今では一般的となった。今回の再生資源の輸入規制も、果たして抜け道があるのか。すでに多くの製紙工場で、輸入ライセンスの更新手続きが停止するなど影響が生じ、市況も軟化し始めた。

▼2019年までに中国は輸入再生資源を段階的に国内で回収されるものに切り替えるという。しかし、輸入を制限すれば、自国の回収率が伸びてくるものでもない。日本もかつて古紙の輸入国だったが、地道に自治体が作り上げた回収システムが功を奏した。中国で3千万トン近い輸入古紙を集めるには、回収率を76%まで27ポイントも上げねばならず、道のりは遠い。

▼古紙の安定調達が生命線であるはずの中国の大手メーカーは、業績好調で株価も安定し、どこか安穏とした雰囲気が漂う。もともと政府の環境対策は、中小メーカーの淘汰再編を促し、環境配慮設備を欠く数千工場を閉鎖廃業に追い込んできた。今後、輸入ライセンスが特権的なものとなれば、一層の淘汰再編が進むだろう。日本の輸出市場でも品質リスクが高まり、中国のメーカー系商社の優位性が増すのかも知れない。

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