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コラム【虎視】1235号

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2017年6月26日 1235号

コラム「虎視」

▼日本で新聞古紙をもっとも使うのが、王子製紙の苫小牧工場だ。月間約五万五千トンを消費する。その在庫が今春一万三千トンまで激減した。約一週間分に過ぎず、危機的な水準だったとみられる。新聞用紙の生産が縮小均衡する中、なぜここまで減少したのか?背景には、連続的な要因があった。昨年十月の天候不良による内航船の欠航で、古紙在庫が一時減少。そこへ輸出価格の急騰で国内にモノが入りにくくなったのだ。

▼国内メーカーの建値は、変わらないことが定説となりつつある。この建値制度に甘んじていた面も否めない。新聞古紙の建値はキロ十四円のまま。一方の輸出価格は昨年十一月から二十一円~二十六円まで上昇。内外格差は七~十二円も開いている。プレミアム(上乗せ)価格が付くとはいえ、建値に近い調達分があるならば、問屋の「造反」が起きても不思議ではない。

▼翌月に入ると、富士の岳南排水路の点検整備など各地の工場が休転に入る。古紙需給の逼迫感も和らぐとの見方もあるが、果たしてどうか。この輸出市況の勢いからすると、八月に再び生産しようとした際に、特に段ボール古紙が不足する場面も起こりうる。新聞古紙の在庫危機が教訓となって、今夏の建値改定も充分あり得そうだ。

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