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古紙ジャーナル コラム「虎視」

コラム【虎視】1229号

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2017年5月15日 1229号

コラム「虎視」

▼三月に急落した古紙の輸出価格が、早くも底を打った。長期的に安定して売れるようになったことは、恩恵ばかりではない。他からの参入を招き、流通の再構築が起こる契機にもなりうる。スーパーなど小売業の物流センターにラージベーラーを備え、そこから製紙メーカーに直接納入する、問屋の「中抜き現象」が加速度的に広がっている。

▼あるベーラーメーカーによると、毎月のように新規導入案件があるという。これまでスーパーの各店舗からパッカー車で回収していた古紙を、商品の帰り便で持ち帰り、物流センターがヤードの機能を満たすようになったわけだ。発生量は月間五十トンもあれば、充分採算を確保できるとのこと。小売や物流業がコスト改善に急ぐ中、古紙がトンあたり二万円で売れるとすれば、月間百万円もの営業外収益は大きい。

▼物流センターの機能をもつ倉庫施設は、全国で二万五千~三万カ所を数えるという。その中でベーラーを導入した例が、表面化することもほとんどない。背後には、問屋が負担して設備を入れることで、作業賃や販売先の差配でマージンを得つつ、競合他社から防護壁になる動機がある。結果的にベーラーの設置台数が大幅に増加。既存ヤードの役割が改めて問われている。

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