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古紙ジャーナル コラム「虎視」

コラム「虎視」 870号

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2010年1月25日 870号

コラム「虎視」

▼紙・板紙の生産や古紙の消費は低成長とはいえ、長く右肩上がりの成長が続いてきた。それが昨年急ブレーキがかかり戦後最大の落ち込みとなった。一方、古紙価格はといえば1990年代から2000年代前半にかけて右肩下がりの長い低迷期が続いた。長く低迷してきた国内の古紙相場が07年~08年にかけて上昇。きっかけは輸出価格の高騰だった。08年10月の大暴落でこの流れは絶たれたかにみえたが、再び輸出価格が国内相場を押し上げそうな状況下にある。

▼国内製紙からみると、生産が冷え込んだ中で古紙価格が上昇するなど、過去にはあり得なかった事態だ。中国製紙への警戒感がいやおうなく強まる。昨年、古紙輸出量は回収量の23%に達し、初めて20%を超えた。一方、製品である紙・板紙の輸出量は生産の5%前後で推移し、内需型産業からの脱皮は難しい。となると生産は今後も縮小均衡していかざるを得ない。

▼国内の新聞用紙のコスト環境は一昨年の新聞社との値上げ交渉(2回目)が頓挫し、大きく悪化している。原料の6割~7割を占める新聞古紙が仮に上がればパルプの配合を増やすことになろう。紙は需要家である新聞、出版、印刷とも経営環境が厳しく、原料の高騰を転嫁するのが容易でない。

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