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コラム【虎視】1059号

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2013年11月25日 1059号

コラム「虎視」

▼今年は中国政府が通関検査を強化するグリーンフェンスを実施したことで古紙の品質問題が焦点となった。幸い日本品の高さから、数件のクレームはあったが、シップバックの影響はなかった。逆に欧米から見れば、なぜ日本品はそこまで品質が保たれているのか、疑問に感じたようだ。

▼品質差を考えると、日本は排出時のきめ細かい分別が決定的な差となっている。自治体の廃棄物行政の取り組みと市民の分別努力の賜物でもあろう。日本の場合、品質を維持しながら回収量を伸ばすことが比例関係にあった。これが米国ではシングルストリームのように分別を簡素化するほど、回収率が伸びる。そのため米国も80年代までは分別回収が主流だったが、シングルストリームに順次切り替えた。品質を犠牲にしてでも、埋立て量の削減を進めたわけだ。今では2~3%の自治体でしか分別回収が行われていない。

▼こうした文化の違いから、古紙品質の善し悪しを、日本人の清潔好きやボランティア精神による分別などと結論付けるのは容易い。だが、新興国ではごみ問題から古紙の回収システムがいずれ必要となる。日本式リサイクルの仕組みや習慣を他国でも参考にできるハウツー化も今後の課題ではないか。

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