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古紙ジャーナル バックナンバー

【こんの】
毎年講演会を催し意欲高める
人材育成と多角化経営に特色

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2013年2月25日 1022号

㈱こんの(本社・福島市、紺野道昭代表取締役社長)が主催する新春の集いに参加した。同社では、毎年1月の第2日曜日に外部から講師を招いて講演会を開き、併せて同社の年度方針を発表し、従業員の活躍を称えるセレモニーを催す。昨年、埼玉県の鶴ヶ島市で新ヤードを新設したように、ヤードの積極展開が脚光を浴びることの多い同社だが、書店やコーヒーショップのフランチャイズ経営を手掛けるユニークな一面があり、社員教育に注力するとともに従業員の意欲向上にも工夫を凝らしている。

毎年、講演会を開催

新春講演会は、12年前から始めた試み。問屋が1社だけでこうした企画を続けることも珍しい。講師に招くのは話題性や発信力のある異業種の方々。歴代の講師をみると、哲学者から元教師、作家、企業家まで様々な顔ぶれ。講演で従業員が新たな視点を得て、組織が活性化することを期待している。当日に講師を福島駅のホームまで複数の社員で出迎えるホスピタリティも同社が大切にする姿勢だ。講演会は駅前のホールで毎年300席が満席となるが、100名弱が社員、200名が取引先や公募した地域の方である。今回、講師で登壇したのが、マクドナルドで伝説の店長として活躍した鴨頭嘉人氏。いかにスタッフを束ね、店舗の売上を上げるかという人材育成と店舗運営について体験談をもとに熱っぽく語った。講演概要は後述している。

 その後に催した「新春の集い」では、社長が年初方針を訓示するとともに、従業員の連帯感を高め、意欲を引き出す仕掛けを用意している。永年勤続した従業員を一人一人表彰して、記念品を贈呈。また業績を上げた従業員はサプライズで表彰する。例えば、㈱アイクリーン福島センターの古崎所長は最優秀社員賞を受賞。家族が内緒で駆けつけ、本物のチャンピォンベルトまで手渡されるなど、凝った演出も温かみがあった。紺野社長が掲げた今年の方針は「Nice Try」。①今までやったことのないことにチャレンジ、②残業ゼロ、③ATM(明るく楽しく前向きな)塾の開講に取り組むという。

人材育成と多角化が課題

 ㈱こんのは東日本を中心に10ヤードを展開する古紙問屋だが、別会社で機密文書溶解サービスと紙製品販売を手掛ける㈱アイクリーン。さらに書店やコーヒーショップのフランチャイズ経営まで多角展開している。本社に近い同社最大のヤード、福島営業所は930坪の規模。月間1,500~1,800トンの古紙を扱っているが震災後の影響も尾を引く。特に福島第一原発の事故により福島の人口は大きく減少した。福島市だけでも住民登録台帳上で1万5千人ほどが減ったが、住民票を残した移転を考慮すると実際はこの3~4倍減っているという。同営業所は福島市による分別収集の古紙の受け皿であるため、発生減も避けられなくなっている。

 全国的にも古紙の発生が頭打ち、古紙問屋はこれまでのヤード展開や扱い量の拡大とは違った形での成長戦略が求められている。ヤードの営業所長の人材確保や社員の人材育成も長年の課題である。これからはリサイクル業にとどまらない多角経営や強い組織づくりが重要になってくるだろう。こうした意味で、同社の取組みは注目に値する。

04年から書店とコーヒーショップ経営に乗り出す

 宮脇書店とドトールコーヒーショップをオープンしたのは2004年。JR福島駅から北西約1キロのところに位置するショピングセンター、ヨークタウン野田店内の一角にある。470台の駐車スペースと食品スーパーのヨークベニマルが併設。宮脇書店は香川に本社を置く全国チェーンの書店で、全国で280店舗がある。ドトールコーヒーは、1980年に創業した国内最大のコーヒーチェーンで、全国に約1,400店舗を展開する。

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