トップページ > 古紙ジャーナル バックナンバー >

古紙ジャーナル バックナンバー

【エフピコ】
茨城に2万トンの再生PET工場を稼働
中国の輸入規制で国内循環の受け皿に

カテゴリーカテゴリー:古紙ジャーナル バックナンバー

2018年3月26日 1272号

㈱エフピコの関東エコペット工場外観

 ㈱エフピコ(本社:広島県福山市)の関東エコペット工場が昨年11月より本格稼働している。同工場は廃PETボトルを原料にして透明容器を製造する「ボトルtоトレー」の再生一貫工場だ。同社は食品トレーの製造大手であるが、関東エリアで157億円を投資し、年間2万トンのPETボトル再生工場を立ち上げたことで、全国で計5万トンの能力をもつPETボトル再生業者になった。全国のPETボトル再資源化量は50万トンで、同社は2010年からPETボトルリサイクルに参入してから、大手再生事業者として存在感を高めている。

中国が輸入禁止後も需給ひっ迫?!

 容器包装リサイクル協会が実施するPETボトル再商品化の入札結果速報によると、来年度上半期の平均単価はキロあたり31円(有償による取り引き)で、今年度下半期に比べ11円安だった。2016年度に日本で発生したPETボトルは50万トンが内外でリサイクルされ、うち26万トンが海外に輸出された。輸出先の95%は中国・香港向けである。その中国が今年からPETボトルを含む廃プラスチック類を輸入禁止にしたにも関わらず、需給は思いのほかタイトな状況が続いている。

 この背景には、内外で廃PETボトルの調達が活発化していることが挙げられる。国内では、遠東石塚グリーンペットが2014年に茨城県下に年間5万トンの再生能力の工場を新設。共栄産業グループでも、栃木県内の工場で再生能力を2万トン引き上げた。そこへエフピコの関東エコペット工場による年間2万トンの再生能力の投入である。関東エリアでは、大型工場の増設に次ぐ増設で廃PETボトルの仕入れ競争が過熱することは明白だった。ところが中国が突如、輸入規制に動いたことで、国内の再生PET事業者にとっては神風が吹いたというわけだ。

 一方で、規制が強化された中国勢も新手を繰り出そうとしている。丸ボトルやフレーク状では中国向けの輸出が禁止されているため、加工による輸出継続を模索する。大手のPET再生メーカーである大発(ダーファ)は、国内5~6カ所のペレット・シート工場を計画しており、すでに埼玉の一カ所が稼働済み、九州でもシート工場がこの秋に稼働するようだ。

巨大なPETボトルの一貫再生工場

 エフピコの関東エコペット工場は、東京から車で約一時間半の茨城県結城郡八千代町にある。昨年二月の境古河~つくば中央区間の圏央道の開通によって、利便性が高まったところだ。もともと食品トレーのリサイクル工場と東日本配送センターなどを運営しており、同じ敷地内に関東エコペット工場を併設した。敷地の総面積は約5万坪にも上り、同工場だけでも延べ床面積は1万3,000坪の規模がある。

 同工場は、一つの建屋内に原料である廃PETボトルからペレットに再生し、シートに加工した後、最終的に透明容器へ成形するラインまで備えることが最大の特長だ。バージンPET樹脂を再生PET樹脂に切り替えられるだけでなく、ペレットやシート加工後の物流コストが発生しないため、大幅なコスト削減と競争力の向上につながる。

 PETボトルリサイクルの取り組みは後発だったものの、こうした一貫化による競争力でいまやPETボトルリサイクル市場での存在感は大きい。同工場で年間2万トンのPETボトルを原料に使い、既存の中部PETリサイクル工場で2万トン、2014年にグループ化した西日本ペットボトルリサイクルで1万トンの再生能力があり、合わせて計5万トンの能力を有する。全国的にみても、関東、中部、九州と全国をカバーできる体制を整えたのは、同社が初めてだろう。

 同社のこれまで透明容器向けのPET原料の使用比率は、バージン樹脂と再生樹脂で4万トン:3万トンだった。昨年から関東エコペット工場が稼働し、この比率は…

※当WEBサイトに掲載している記事・データは本紙掲載記事の一部です。本紙面には詳しい概要も掲載しています。見本紙をご希望の方には1ヵ月間無料でお送りしておりますので、お気軽にご連絡下さい。

こんな記事も読まれています

どうぞお気軽にお問合せください

(有) 古紙ジャーナル社

TEL:0742-72-1798 FAX:0742-90-1461

メールアドレス:info[at]kosijnl.co.jp ([at]を@に変えてお送りください。)

  • TEL:0742-72-1798
  • FAX:0742-72-1810 印刷用PDFを開く

古紙問屋、製紙メーカー、商社、団体等の古紙関連のニュース、自治体、輸出実績、輸出価格、国内価格、海外事情、その他リサイクルのニュースを週刊でお届けします。
>>詳しくはこちら

  • 購読のお申込み
Top