トップページ > 古紙ジャーナル バックナンバー >

古紙ジャーナル バックナンバー

【大綿 福岡工場】
反毛の専用工場を開設、月200トンを生産
技術革新で業界初のクリーン化工場を実現

カテゴリーカテゴリー:古紙ジャーナル バックナンバー

2018年3月12日 1270号

大綿・福岡工場の外観

 ㈱大綿(本社・愛知県愛西市)の福岡工場を見学した。同工場は2年前に開設した反毛の専用工場で、現在は3ラインで月間200トンの生産能力を持つ。今年中に更に1ライン増設し、月間300トンの生産体制を築く。同社は国内4工場、海外5工場の9工場体制で、月間3千トン強の古布を扱う。また専用のウエス工場と反毛工場を立ち上げたことで、更なる扱い量の増加と共に、古布リサイクル全体の底上げを図る。

海外に5工場、古布扱い量は月間3000トン強

 大綿は現在、日本国内に4工場、海外に5工場の計9工場を運営している。国内の4工場は埼玉工場(埼玉県春日部市)、愛知工場(愛知県愛西市)、大阪工場(大阪府岸和田市)、福岡工場(福岡県桂川町)。海外の5工場は、韓国に2工場(ソウルと釜山)、マレーシア2工場、タイ工場となっている。計9工場のうち選別を行うのは韓国2工場とマレーシア2工場の計4工場で、年間3万5000~4万トン、月間約3000トン~3300トンの扱い量がある。

 同社の方針は、基本的に国内工場では選別をせず、海外の4工場で選別した後に、各工場に用途別に運んでいる。用途の比率は、古着としての販売が約5割、ウエスと反毛として販売が約3割、ごみとして処分するものが約2割となっている。従業員は国内で80人、海外では選別作業を行っているので500人とかなり多い。3年前にタイにウエス工場を開設。同社で扱うウエスの4割ほどはタイ工場で商品化している。

 今回紹介するのは、同社で初となる反毛事業の専用工場で、2016年10月、福岡県桂川町に開設した。以前は愛知県で反毛事業を行っていたが、規模は小さく、また専用工場ではなかった。同社が反毛事業に着手したのは約5年前。中古機械を購入し、機械の改良やスペシャリストを招聘するなどしてノウハウを蓄積してきた。

反毛とは?

 反毛とは、不要になった線維類を専用の機械を使ってもう1度、細かいわた状に戻すことを指す。用途としては、自動車の内装材、住宅の断熱材、ベッドの内張り、クッションやぬいぐるみの綿などに使用されることが多い。

 反毛業界は、非常に小規模な業界で価格も抑えられているため、資金や設備投資が少なく、典型的な3Kの労働環境に陥っていた。また中古衣料から細かい繊維にしていくが、繊維が機械に入って発火するケースが多く、火事も多い。このような環境を改め、リスクを極力抑えるため、大綿・福岡工場は工程によって棟を別々にしている。工場は5棟からなり、それぞれ離して造られている。

福岡工場では原料は全て古布を使用

 大綿・福岡工場の敷地面積は約3000坪で、メイン処理棟、製品倉庫棟と3棟の加工棟の計5棟から成る。原料は100%古布を使用しており、ウール系と綿系を半々くらい使用している。ごく少量なら、ポリ系が混じっていても大丈夫だという。

 産業系の端ボロから反毛を生産するメーカーは世界的に多いが、100%古布から反毛を生産するメーカーは非常に限られている。欧州、インド、日本にはあるが、それ以外の地域では産業系の裁落を原料にして生産するケースが多い。日本では愛知県岡崎市に多くの反毛メーカーがあり、日本全体で約8割を占めている。他では大阪府泉南市や泉佐野市が多く…

※当WEBサイトに掲載している記事・データは本紙掲載記事の一部です。本紙面には詳しい概要も掲載しています。見本紙をご希望の方には1ヵ月間無料でお送りしておりますので、お気軽にご連絡下さい。

こんな記事も読まれています

どうぞお気軽にお問合せください

(有) 古紙ジャーナル社

TEL:0742-72-1798 FAX:0742-90-1461

メールアドレス:info[at]kosijnl.co.jp ([at]を@に変えてお送りください。)

  • TEL:0742-72-1798
  • FAX:0742-72-1810 印刷用PDFを開く

古紙問屋、製紙メーカー、商社、団体等の古紙関連のニュース、自治体、輸出実績、輸出価格、国内価格、海外事情、その他リサイクルのニュースを週刊でお届けします。
>>詳しくはこちら

  • 購読のお申込み
Top