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古紙ジャーナル バックナンバー

【ナカダイ】
廃棄物由来の素材、魅力発掘し小売り
異業種とのコラボレーションで注目集める

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2018年2月26日 1268号

品川ショールームの様子

 ㈱ナカダイ(本社・東京都品川区)の試みが面白い。ショールームの「モノ:ファクトリー」に並ぶプラスチックの打ち抜き片や色とりどりのLANケーブル、太陽光パネルを使ったテーブル。もともと廃棄物だったものを魅力ある素材と捉え直し、アーティストや建築家とともに新たな使い方を提案する。廃棄物ビジネスを「量」で稼ぐことから、「質」を重視した付加価値を高める試みだ。素材として廃棄物を販売する取り組みをきっかけに、コンサルティング事業や企業ブランディング、人材育成の領域にも波及効果が生まれている。同社が掲げる「新しい捨て方」に注目した。

素材の魅力、異業種とともに発信

 ナカダイの「廃棄物の新たな捨て方」の試みで瞠目すべきは数々の異業種とのコラボレーションである。

 毎年春に開催してきた「産廃サミット」は、第3回~6回まで事務用品大手のプラス(東京・港)の全面協力を得て、実施。「産廃を言い訳にしないデザイン」を合い言葉に、クリエイターが産廃を素材に使った50作品をプラス社の赤坂ショールームで展示。廃棄物が生まれ変わったアクセサリーやオブジェが参加者の目を惹いた。今年はナカダイの前橋ショールームに開催地を移し、4月4日から開催する予定だ。

 また中台澄之常務取締役は、2011年7月からデザイン誌「AXIS」へ寄稿。最新のデザインやインテリアの潮流を紹介する雑誌として知られるが、「ナカダイの産業廃棄物日記」というコーナーで産廃処理現場での日々の気づきを綴り、捨て方をデザインする同社の取り組みを紹介。連載は今年1月までに48回を数えた。

 東京・吉祥寺にある焼き鳥屋「てっちゃん」。ハモニカ横丁と呼ばれる戦後闇市の雰囲気を残す一角にある。斬新な空気感を放つ廃アクリルの椅子や壁面に施した廃LANケーブルといった内装材は、ナカダイが提供した産廃由来の素材。この内装デザインを手掛けたのは、新国立競技場も設計した隈研吾建築都市設計事務所だ。

リサイクル、リユースの次の一手

 北関東自動車道の駒形インターを降りて、約2分の前橋市内。2013年に開いたショールーム「モノ:ファクトリー」がある。リユースでもない、リサイクルでもない新たな素材の使い方を、ここで提案してきたのだ。同社は道路を挟んだ向かいの前橋支店・工場で本業の産廃処理業を営んできた。内部に入ると、廃棄物由来の素材、家具、オブジェがところ狭しと展示されている。プラスチックや金属の固まり、打ち抜き片などは小箱に細かく整理して並べられている。信号機の頭の部分など、間近でみることもない珍しい一品ものまでさまざま。一見、使い道が分からないような素材も、重量あたりの価格が付き、すべて量り売りされている。廃棄物の展示というよりアンティークショップやホームセンターの部材コーナーにいるような感覚だ。

 来訪者は、建築やインテリアの関係者だけでない。オブジェとして使う学生や美術関係者、舞台設置に使うテレビ局関係者など多岐に亘る。昨年は一般の見学者を含め年間千五百人前後が訪れた。群馬の富岡製糸場とともに観光ルートに組み込まれ、行政や旅行代理店からの要請で団体客が訪れることもあるそうだ。工場見学を始めてから同社で一番の成果は従業員の意識が変わったことだという。常に見られているという意識、緊張感から生産性が大幅に上がったのだそうだ。

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