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古紙ジャーナル バックナンバー

【雑誌古紙】
中国からMIX還流で国内工場が断続的荷止め
OMGグレードで輸出継続、需給のカギ握る

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2018年1月29日 1264号

OMGグレードでどこまで輸出継続可能か?!

 1月中旬、関東の某問屋のヤードで、中国向けに輸出されているOMG(雑誌)を見せてもらった。見た目は「白っぽさ」を保ち、日本の国内向け雑誌とほぼ同じ品質レベルだという。行政やオフィス系の回収品で、選別ラインで段ボールや抄き色、下ボールなどを丁寧に除去。現状は手探りだが、従来の中国向けMIXに替わるものとして、OMGの輸出継続に期待がかかる。今後の雑誌需給のカギも握るといえそうだ。

国内メーカーが入荷制限

 中国のMIX輸入禁止措置に伴い、雑誌古紙が行き場を失いつつある。1月中旬以降、国内製紙メーカーの在庫が急増。王子マテリアの富士工場、日本製紙の吉永工場がそれぞれ数日間の古紙の荷受け制限に入った。両工場は国内雑誌消費量の1位と2位で、それぞれ月間約1万2千トン、1万1千トンを消費する。中国から還流した雑誌が国内向けに殺到しており、荷受け制限を一時的に解除しても、断続的な荷止め措置が続きそうだ。

 輸入ライセンスの認可量が限られた段ボール(OCC)も同様だ。王子・富士工場で段ボールについても数日間の荷止め措置を設けた他、レンゴーの八潮工場も土曜日の荷受けを半分に絞り、入荷量を制限。輸出比率の高い関東で徐々に中国の輸入制限の影響が現れている。

OMGの輸出継続が焦点

 一方、中国のナインドラゴンの古紙調達商社・ACN(チュンナム)はOMGグレードで輸出を継続。従来のMIXを選別強化したもので、ナンバー10とも呼ばれる。禁忌品はもとより、段ボール、地券台紙などの茶系のものを除いている。ただ明確な品質基準はなく、出来るだけ「白っぽいもの」という曖昧な判断基準で、現段階は手探りでの輸出とみられる。

 昨年からACNの担当者が古紙品質や選別体制を調査するため、問屋の各ヤードを訪問。その上で品質対応が可能な問屋にオーダーしている。中国向けも日本の国内向け雑誌とほとんど同等の品質を求めるようになったというわけだ。

 ただ、中国税関がこのOMGグレードの品質を認めるかどうかは別の問題。他の紙類のごく少量の混入は避けられず、あくまで意図的に混入させないことが前提とされる。シップバックの可能性もくすぶる中、昨年12月末に新たな品質基準が発表され、施行日の3月1日までの2カ月は猶予期間とされる。他の中国メーカーもナインドラゴンの動静を注視しており、OMGが問題なく税関を通るようであれば、追随して調達に動くとみられる。その場合、雑誌の余剰感は収束に向かうだろう。

在庫水準、今後増えるか

 古紙再生促進センターの在庫統計によると、11月末の製紙メーカー在庫は68万3千トンと前年より6万トン多い。発生期に入った昨年12月以降はさらに在庫が急増し、おそらく1月末は全体で80万トン近い水準まで増えたのではないか。11月末の品目別在庫は段ボールが26万3千トン、雑誌が7万2千トン。ここ10年の最多在庫はリーマンショック後の2009年初頭、それぞれ35万4千トンと13万8千トンだった。

 例年だと発生期は1月上旬で終わり、1月後半から2月にかけてメーカー在庫は落ち着く。ところが今年は輸出市場の変調から様子が異なる。中国の輸入ライセンス認可が前年の15%に留まり、今後は国内在庫が膨らむ可能性もある。

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