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古紙ジャーナル バックナンバー

【雑誌古紙】
板紙生産好調だが雑誌古紙の板紙向けは減少
中芯原紙の雑誌古紙消費比はわずか7.3%

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2018年1月22日 1263号

段原紙の生産量と雑誌古紙の消費量推移

 日本の雑誌古紙について数回に分けて特集をする。第1回目は「国内の雑誌古紙の消費」について考えたい。既報のように今年から中国向けのMIX古紙の輸出が禁止された。その影響もあり、国内の雑誌古紙は余剰感が出ている。この雑誌古紙の国内消費をいかに増やすかが需給バランスを取る上で重要になる。前半は雑誌古紙の紙向けと板紙向け消費を、後半は中芯向けの雑誌古紙消費増の可能性について探りたい。

雑誌古紙の紙向けと板紙向け、増加予想が一転

 2000年の本紙385号では、今後の雑誌古紙の消費に関する特集があった。この頃から雑誌古紙の洋紙向け用途が急激に拡大したこともあり、将来的に紙向け・板紙向け共に消費量が拡大することが期待された。この根拠となったのは、新聞古紙の洋紙向け用途が拡大してきた事実である。1970年の新聞古紙の紙向けの割合は22%で、78%がまだ板紙向けだった。それが2回のオイルショックを挟む1978年には、紙向け消費が板紙向けを一気に上回る。その後も紙向け消費が伸び、2000年には90%を占めるようになった。その要因は、DIP設備の進化や増強、チップショックによる木材チップ価格の高騰や不足等、様々な理由があった。

 新聞古紙と同様に、雑誌古紙も洋紙向け、特に印刷・情報用紙向けへの消費が拡大すると見られた。本紙385号のシミュレーションでは、2009年の雑誌古紙消費量は317万トンまで増加。うち紙向けが87万トン(27%)、板紙向けが230万トン(73%)と記されている。

現実はどのように推移?

 このシミュレーションは途中までは当たっていた。しかしこれほど速くペーパーレス化が進むことは予想できなかった。同時に、雑誌古紙の板紙向け消費量がこれほど減少することも予想できなかった。

 雑誌古紙の国内消費量のピークは2004年の271万トン。紙向けが45万トン(17%)、板紙向けが226万トン(83%)だった。紙向けは08年の53万トンまで増加したが、以降は尻すぼみで、16年は33万トンまで減少した。板紙向け消費のピークは04年。以前より紙向けが増加したとはいえ、板紙向け消費が雑誌古紙の国内消費を支えてきたことが分かる。しかし05年以降、雑誌古紙の板紙向け消費は年々減少。2015年には158万トンまで減少した。実に30%減、量にして68万トンの減少である。

 雑誌古紙の板紙向け消費がこれほど減少した最も大きな要因は、品質低下の影響が大きい。雑誌古紙の品質が低下したのは様々な背景や要因があるが、主には①雑誌・書籍の販売減、②雑がみの回収増、③選別意識の低下、④禁忌品の混入増、が挙げられる。このあたりの品質問題については、次号以降で考察したい。

板紙は生産増、板紙向け雑誌古紙の消費は減少

 リーマンショック後の2009年が近年の紙・板紙生産量のボトムだが、それ以降も低調の紙とは対照的に、板紙全体は好調。09年は板紙生産量が1,044万トンだったが、16年は1,157万トンで11%増。量にして113万トン増となっている。

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