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古紙ジャーナル バックナンバー

【中国】
段原紙の輸入量、過去最多の150万トン超えか
パルプ輸入量は初めて2,000万トンを超える見込み

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2018年1月15日 1262号

中国の古紙・パルプ需給予測

 昨年1-11月の中国の古紙輸入量は、対前年比4.2%減。夏場までは対前年を上回っていたが、9月以降は急激に減少した。ではこの古紙輸入の減少分を何で補うか。将来的には、国内回収量が飛躍的に増加し、この輸入古紙の減少分を補うというシナリオだが、中国のデータを見ると当面は、パルプと段原紙の輸入増で補っていくと考えられる。昨年1−11月までの中国の貿易統計を調査し、2017年と18年の古紙・パルプ需給を予測した。

中国の需給が変化

 中国の環境政策の歪みによって、様々な需給の変化が起きている。大方の予想通り、昨秋から古紙の輸入量は激減した。昨11月の古紙輸入量は約130万トン。一昨年11月は251万トンだったので、対前年比48%の減少となった。昨12月もおそらく120~130万トンの輸入量に留まったとみられ、通年では2,600万トンほどの輸入量になりそうだ。

 そして2018年は、MIX古紙の輸入禁止や輸入ライセンスの審査が厳しくなることもあり、古紙輸入量は600万トンほど減少することが予想されている。この減少分を埋めるのが、①国内古紙回収増、②パルプ輸入増、③段原紙輸入増の三本柱となる。

 2016年の中国の国内古紙回収量は約5,100万トン、回収率は48.9%。17年は国内古紙価格がキロ60円を超えるなど高騰したことから、古紙回収が促進され、前年より大幅に増加したと思われる。しかし以前は、一年で500万トン~700万トンほど増加したことがあったが、近年はやや停滞しているため、上記表では年250万トンの増加と予測した。

 国内古紙回収量の増加が輸入量の減少に追いつかないため、パルプと段原紙の輸入量が大幅に増加している。昨年の見込量は、パルプ輸入量が2,100万トン、段原紙輸入量が150万トン。短期的にはパルプと段原紙の輸入量を増やすことで、古紙輸入減を補うとみられる。長期的には、製紙メーカーの淘汰が一巡し、最新鋭の設備によって国内のパルプ生産を再び増やすことも考えられる。

 また中国の大手製紙メーカーや日系商社にも同様の動きが見られるが、東南アジアや韓国・台湾に米国・欧州・日本から古紙を輸入し、そこで段原紙を生産して中国へ輸出するというビジネスモデルを模索している。今後は中国以外のアジア各国の古紙輸入量が増加し、同時に段原紙の輸出量が増加すると考えられる。

中国の段原紙輸入

 昨1-11月の中国の段原紙輸入量は139万トンで、通年では150万トンを超える見込み。2016年の段原紙輸入量は74万トンだったので、前年より80万トンの増加。特に中芯原紙の輸入増が著しく、16年は8万5千トンだったが、17年(1-11月)は58万トンに増加した。

 昨1-11月の国別段原紙輸入量は、①米国33万トン、②台湾20万トン、③インドネシア19万トン、④オーストラリア11万トン、⑤ロシア9万トン、⑥ベトナム9万トン、⑦日本8万トン、⑧韓国7万トン。アジアからの輸入が増加している。国によって品種に偏りがあり、米国・オーストラリア・ロシアは全量がライナーで、台湾・インドネシア・日本・韓国は中芯原紙の割合が多い。ベトナムはライナーと中芯が半々となっている。

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