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古紙ジャーナル バックナンバー

【2018年の中国の古紙需給】
段原紙設備の増強で古紙需要は底堅く
国内回収品の調達・掘り起こしが加速か?!

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2018年1月1日 1260号

中国の段原紙設備の新増設

 古紙のみならず世界の再生資源市場が転換期を迎えている。2000年代から急拡大した中国の再生資源の輸入市場は環境規制の強化によって一変した。今年からMIX古紙の輸入を禁止し、他品種についても輸入ライセンス発行や品質基準を厳格化。一連の中国政府の動きは世界の古紙リサイクルの仕組みを揺るがすインパクトをもたらした。中国を起点とする今後の古紙の需給動向が注目されるが、新年号ではいくつかの観点から現状把握と将来予測を試みたい。1~2面では中国の今後の段原紙需要、3面~7面までは榮成紙業の湖北工場のレポート、8面は最新の中国政府の方針、9面は中国の再生資源の自給率、10面は山鷹紙業による再編の動きを取り上げた。

中国人の消費行動に着目

 12月に訪れた中国の四川省・成都。街でみかけたのが無人の「便利店」だ。日本のコンビニのことであるが、店舗は無人で運営されている。携帯電話のアプリを通じて入退店・決済ができ、コンビニも進化を遂げる。中国全土でコンビニ店舗数は約10万店まで増えた。2016年の中国の小売業の売上は1.2%増であった中、コンビニは8%の伸びだった。小型店舗の広がりは、核家族化と同時進行でもある。中国の世帯あたり人口は2016年に3.1人で、先進国水準の2人台に限りなく近づく。核家族化が進み、消費単位が小さくなればなるほど、段ボールなどのパッケージ需要も増すというわけだ。

 EC(ネット通販)市場拡大の勢いも止まらない。2020年までに市場規模は昨年の1.6倍の160兆円まで膨れ上がる見通し。購買力となるのが中国人の中間層で2010年対比で約2倍の10億人まで増える。配達個数でみると500億個に達し、これは700万トン超の段ボール箱需要に繫がるとの試算もある。

 だが、注目したいのが越境EC市場の急伸である。毎年、大規模セールを仕掛ける11月11日の「独身の日」。昨年、アリババ集団は1日で1,682億元(2.9兆円)を売上げ記録更新。そのうち海外ブランドが約4割を占めた。

 昨年12月からは中国政府は食品や日用品など187品目の消費財の輸入関税率を平均17.3%から7.7%に引き下げた。特に消費者ニーズの高い紙おむつや粉ミルクは0%に下げている。今後も政府はさらなる関税引き下げを示唆しているようだ。

 こうした海外製品の消費意欲が喚起されることで、中国人の消費行動が変わってくる可能性がある。EC市場の成長は、間違いなく中国での段ボール需要を牽引していくが、海外からの製品流入が増えれば、付随してパッケージも流入し、古紙の発生動向にも影響を与えうる。今後の中国の古紙需給を予見するには、こうした中国人の消費行動の変化をウォッチし続ける必要がありそうだ。

今年だけで530万トンの段原紙マシン増設

 さて中国の段ボール原紙市場は昨年だけで年産440万トンの新マシンが立ち上がった。榮成紙業の85万トン、理文造紙(リー&マン)の40万トン、聯盛紙業の40万トンなどである。今年も新たに530万トンの新規増設が・・・

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