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古紙ジャーナル バックナンバー

【廃プラ サーマルリサイクル】
廃プラのサーマル利用(ケミカル含む)は73%を占める
今後は中国向け輸出の減少で更に増加するか

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2017年11月20日 1255号

廃プラのリサイクル手法とリサイクル率推移

 来年から廃プラスチックの中国向け輸出が禁止になる。現在、年間130万トンほどの廃プラが中国及び香港向けに輸出されているが、これらの廃プラは、他国への輸出、ペレット化して中国へ輸出、国内工場でマテリアル化、国内工場でサーマル化のいずれかに振り返られるだろう。だが廃プラ全体でみると、マテリアルリサイクルの割合はわずか27%。現在は各自治体にごみ発電施設が相次いで建設され、廃プラのサーマル利用による発電が大きな恩恵をもたらしている。今号では、1面でサーマルリサイクルが増加している現況を、2面では廃プラ・木屑の燃料化を手掛ける㈱グーンを取材したので、報告したい。

プラスチックリサイクルの現況

 一般社団法人プラスチック循環利用協会によると、2015年の廃プラの総排出量は915万トンで、うち産業廃棄物から480万トン、一般廃棄物から435万トン。リサイクルされている廃プラの量は計763万トンで、リサイクル率は83%。しかしその大部分をサーマルリサイクルが占める。リサイクルの手法別では、サーマルリサイクルが521万トン(68.3%)、ケミカルリサイクルが36万トン(4.7%)、マテリアルリサイクルが205万トン(26.9%)となっている。ケミカルリサイクルも高炉還元剤として実質はサーマル利用なので、これらを合わせると557万トン(73%)となる。

 またマテリアルリサイクルの205万トンのうち、145万トン(70.7%)が輸出によるもので、国内のマテリアル利用量はわずか60万トン(29.3%)に留まっている。昨年の廃プラのリサイクル率は83%になったが、これはサーマル利用の増加によるもの。後述するが、ごみ発電焼却施設の増加が、リサイクル率全体を底上げしていると言えるだろう。

 昨年のサーマルリサイクルは521万トンで、そのうち最も多いのが発電焼却で295万トン(56.6%)。次いで固形燃料及びセメント原燃料が147万トン(28.2%)、熱利用焼却が80万トン(15.4%)となっている。発電焼却は、ごみを焼却時の蒸気を利用してタービンを回して発電を行う。固形燃料はRPFやフラフ燃料。熱利用焼却は、廃プラをそのまま化石燃料の代替として利用する。

サーマル利用が拡大

 サーマル利用が増加した最大の要因は、自治体のごみ発電施設が増えたこと。現在、自治体のごみ焼却施設は全国に1,160ヵ所あるが、そのうち3割の348ヵ所がごみ発電施設となっている。この348ヵ所のごみ発電量の合計は1,934メガワットで、これは255万世帯分の電力に相当する。世帯数から見ると、日本の電力消費量の約4.7%をごみ発電施設が賄っていることになる。

 またサーマル利用が増えたことのもう一つの要因として、以前より複合素材が増えていることが挙げられる。プラスチック循環利用協会によると、近年は容器包装の高機能化が進み、多層性のラミネートフィルムが多くの製品に使用されている。このフィルムは、・・

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