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古紙ジャーナル バックナンバー

【PETボトル】
中国の輸入禁止で容リルートへ移行増加か
事業系は再生メーカーの増設余力が焦点

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2017年11月6日 1253号

PETボトルの価格推移

 PETボトルのリサイクルが岐路に立たされている。ここ10年間、再生資源として有償取引が定着していたが、中国の環境規制の強化によって、来年以降、PETボトルの輸出ルートが閉ざされる。日本から中国向けに輸出されてきた年間20万トン超が国内へ還流し、焦点となるのは、①容リ協ルートへ移行処理の増加、②ペレット化による輸出継続、③低グレードの事業系PETの国内循環である。一部はサーマル利用やごみ化も必至とみられ、PETボトルの新たなリサイクル手法の確立が求められている。

中国向けに年間23万トンを輸出

 今年9月末に中国浙江省の蕭山で開催された国際化学繊維会議。例年、中国化学繊維工業協会が主催し、今年は25回目を迎えた。今回はナショナルソードによる環境規制が強まる中、PETボトルのリサイクルが議題にあがる再生繊維専門委員会に注目が集まった。7月に中国政府がWTOに通告したように、今年末をもって廃プラやPETボトルを含む4種24品目の輸入が禁止される。すでに税関検査が強化されるとともに再生メーカーの輸入ライセンスも制限され、今年から中国向けのPETボトル輸出が困難な状況となっている。

 日本は香港を含む中国向けにPETボトルを年間23万トン輸出してきた。中国は世界中から年間250万トンのPETボトルを受け入れている。中国での廃PETボトルの用途としては、再生繊維がほとんどだ。以前はぬいぐるみの中綿のような短繊維向けが多かったが、最近は長繊維向けも増えつつある。長繊維とは細く、繊維が丈夫なもので、着色しやすかったり、ぬるぬるとした手触りが出せるといった特長がある。他に一部ではシート向けの用途も現れてきたが、日本のようなボトルTOボトルのリサイクル手法は確立されていない。

粗破砕品の再洗浄が環境汚染源に

 中国の再生PETメーカーの最大手と言われるのが、大発(ダーファ)、江南(チャンナン)、龍福(ロンフー)の3社である。この3社だけで、日本からの廃PETボトル輸入量の9割超を占めるとされる。龍福の山東省にある工場には本紙も2015年末に訪問しており、1166号で取り上げた。こうした大手再生PETメーカーは廃PETの輸入が止まる事態も想定し、あらかじめ手を打ってきたという。

 一つは水の浄化設備などの環境対策である。もともと輸出に流れていた多くのPETは、粗破砕しただけのPETフレークだ。丸ボトルの状態ではバーゼル法に抵触するので、ひとまず破砕をかけ、輸出可能な状態に加工し、バン詰めしていた。これを中国の現地工場で安い労働力を使って、再び選別・洗浄し、再生メーカーで利用するというのが主流であった。この洗浄過程で水質汚染が広がっていることが今年のナショナルソードで問題視されたわけだ。中小メーカーでは充分な対策が施されていなかったが、・・・

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