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古紙ジャーナル バックナンバー

【都市環境エンジニアリング】
光学選別機でオフィス発生の紙ごみを精選別
大規模な再開発物件の廃棄物管理で実績伸ばす

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2017年10月23日 1251号

京浜島工場の外観

 業界に先駆けて、紙ごみを自動選別する光学式選別機を導入した㈱都市環境エンジニアリング(本社:東京都江東区、新川研代表取締役社長)を訪問した。この選別機は、2013年7月から京浜島工場で稼働し、近赤外線によって紙ごみを選別。異物はサーマル利用することで、リサイクル率は90%超を達成している。同社は大規模なオフィスや商業施設など一棟丸ごとの廃棄物管理業務を得意とし、多くの再開発案件を手掛けてきた。来年から中国がMIX古紙の輸入禁止に動き、ごみ化が懸念される中で、こうした古紙の品質を高める選別機の導入も注目を集めるだろう。

再開発案件の廃棄物処理を次々と受注

 今年4月、東京・銀座6丁目の旧松坂屋跡地にオープンした「GINZA SIX(ギンザシックス)」。銀座最大の商業施設として鳴り物入りでオープンし、話題をさらった。高級ブランド中心のテナントを集めるとともに、オフィスを併設し、延べ床面積は約15万平米の広さがある。きらびやかな表玄関と対照的に、地下の一角に設けられた廃棄物保管室に、各店舗やオフィスから出た段ボール古紙や紙ごみなどが集積されている。この廃棄物処理業務を受託しているのが、㈱都市環境エンジニアリングである。

 同社は、こうした再開発などによる新築の商業施設やオフィス、複合施設などの廃棄物処理業務を開拓してきた。東京は常にどこかで再開発が行われている世界でも珍しい都市。東京オリンピック後の2020年まで再開発の計画はあちこちで目白押し。新規の営業案件は至る所に転がっているというわけだ。これまで手掛けた大規模の受注案件は、恵比寿ガーデンプレイス(47万7千平米)、東京ミッドタウン(44万6千平米)、東京スカイツリータウン(22万9千平米)など。受注面積でみた2017年6月時点の廃棄物処理実積は、904万平米にも及ぶ。施設の種別でみて、オフィスビルが約半分の466平米、複合施設が274万平米、ホテルが63万平米となっている。

鹿島のグループ会社として設立

 こうした再開発物件の廃棄物処理ばかりを手掛けるのは、同社の成り立ちと関係がある。鹿島の子会社である鹿島環境エンジニアリング㈱と㈱市川環境エンジニアリングが折半出資して、1992年に産廃処理会社として立ち上がった。当時、鹿島の新事業開発部門が建物を建てた後の川下分野(維持管理)と環境分野の事業化を狙い、ビルごみを処理する新会社の設立を検討。ゼネコンとしてはこの分野のノウハウがなかったため、業界大手の市川環境エンジニアリングとの合弁の話が進み、事業がスタートした。

 同社の営業スタイルは、「新規案件しかやらない」という方針で、既存の物件を無理に取りにいくことはしない。当初は、新規の再開発や商業施設など、鹿島の情報力や営業力で廃棄物処理の受注につながることが多かったが、今では鹿島施工でない案件のほうが多くなっているという。

保管施設に小型計量器を設置

 大規模施設に設置された廃棄物保管室には、同社が派遣した作業員を常駐させることが基本だ。入居テナントやオフィスから排出された資源物・廃棄物を作業員が分別確認、計量して保管し、収集時には積み込みを補助している。同社の250名いる社員のうち、約200名がこうした有人現場での作業員やドライバーなどの現業部門だという。小さな規模の施設では無人の保管室もあるが、有人の保管管理業務を同社は得意としている。

 同社は、廃棄物処理のコスト算定でも画期的な手法を持ち込んだ。産廃や一廃は立米あたりの体積で処理費用を算定するのが、いわば常識だった。事業系一廃は、袋あたりの処理費を算定することもある。そこへ、小型計量器を発生元の保管施設に設置して、重量あたりの処理・・・

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