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古紙ジャーナル バックナンバー

【中国予測】
遅くとも2032年には古紙輸入ゼロ、輸出国に
早ければ環境政策によって3年後に古紙輸入禁止

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2017年10月16日 1250号

中国の古紙回収量・輸入量の将来予測

 本紙では2010年3月に「2015年問題」と題した将来的な中国予測を報道した。中国の経済停滞が思ったより早く訪れた影響で、シミュレーションをした数値と実数には開きが出たが、反響は大きかった。そこで今回、「中国は将来的に古紙輸入がなくなるか?古紙輸出国になり得るか?」というテーマで分析を進めた。結論としては、遅くとも2032年に中国の古紙輸入はストップし、古紙輸出国になり得る可能性が高い。また中国政府が行う環境政策によっては、3年後の2020年から古紙輸入が全面禁止となる可能性もある。それぞれのケースをシミュレーションした。

回収量が増加、輸入量が減少

 中国の紙・板紙生産量の過去五年間の平均伸び率は約1.5%。対して古紙回収量の同伸び率は3.5%。相対的に国内回収量が増加し、古紙輸入量はピークの2012年の3,007万トンから、16年は2,850万トンとなり、150七万トン減少した。16年の国内と輸入の古紙消費比率は、国内が64%、輸入が36%となっている。

 今年の中国の古紙輸入量は予想し辛い。今年1-8月の累計では、古紙輸入量は1,960万トンで、対前年同期比4.4%増。8月の古紙輸入量は260万トンで、3月に次いで2番目に多かった。しかし9月からは急減しており、通年では2,500万トン台~2,700万トン台になると思われるが、どれほど減少するのか想像が付かない。

中国は古紙輸出国になり得るのか?

 商社筋から、「将来的に中国は古紙輸入量がゼロになり、やがて古紙の輸出国になり得るのではないか」という話を聞き、本紙でシュミレーションを行ってみた。振り返れば日本も90年代までは年間数10万トンを輸入する古紙輸入国だった。ピークの1991年には、輸入量が85万トンに対して輸出量はわずか2,600トン。これが2000年以降は古紙輸出国に大きく様変わりした。中国でも同様のことが起こり得るのか、検証したい。

 大きく分けて3パターンに分けてシュミレーションを行った。3パターンとは、①紙・板紙生産量、古紙回収量、古紙消費量の全てが成長曲線を描く場合、②紙・板紙生産量が頭打ちになる場合、③環境政策によって3年後に古紙輸入量がゼロになる場合。中国の過去5年の紙・板紙生産量、古紙消費量、古紙回収量の成長率を求め、今後もその成長すると仮定した。

①全てが成長曲線を描く場合

 中国の紙・板紙生産量が今後も無尽蔵に伸びていくとは考えにくいが、少なくとも15年後まで伸びていくとすれば、中国は古紙輸出国にはなり得ない。紙・板紙生産量が伸びるので、当然、国内の古紙消費量が増える。古紙回収が増えた分を、国内消費でがぶ飲みするという循環が続く。

 このままの成長率でいくと、2020年の紙・板紙生産量は1億1,510万トン、2030年には1億3,000万トンを超える。31年には古紙消費量も1億トンを超え、国内が8,500万トン強、輸入が1,500万トン弱で、比率は85対15となる。輸入量と比率はかなり減少するものの、①のパターンでは、中国が古紙輸出国になるには、まだかなり年月がかかると言えるだろう。

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