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古紙ジャーナル バックナンバー

【中国の環境規制】
2019年末までに資源ごみを全面輸入禁止?!
詳細未定も世界の再生資源市場に激震

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2017年8月7日 1241号

アクション・プランの概要

 中国向けの再生資源市場が、急展開を迎えている。7月中旬に環境負荷の大きい資源ごみの輸入禁止措置をWTOに通達した後、27日には国務省が輸入禁止に向けたアクションプランを正式承認した。中国の製紙メーカーの思惑ではなく、政府方針という不確定な要素が残るものの、古紙の国際市況にも影響が出始めている。最悪のシナリオは、将来的な中国の再生資源輸出市場の消滅であり、当面注視が必要だろう。

古紙需要も一時ダウン

 PM2・5問題に象徴されるように、近年、中国の環境悪化が許容限度を超えてきた。これまで経済発展至上主義だった同国も、いよいよ環境問題を放置できず、規制強化や汚染対策にようやく重い腰を上げたのである。製紙メーカーに対しては、環境対策の不充分な工場を強制的に閉鎖。2016年だけで生産能力にして100万トン超が淘汰の対象となり、主に中小メーカーが操業停止に追い込まれた。こうした動きが設備の統廃合とメーカー再編の動きにも繋がってきた。

 古紙など再生資源の輸入に際しても、流入する有害廃棄物に対する取締りが一層厳しくなった。今年3月から税関検査の強化を打ち出したのが「ナショナル・ソード」。2013年の「グリーン・フェンス」の再来ともいわれ、主に汚染廃棄物の密輸防止キャンペーンとして始まった。今年11月まで期間限定の措置であり、古紙に関しても主に欧米品が規制の対象になると、日本品に対する危機感は薄かった。

 だが、雲行きが怪しくなり始めたのが7月から。製紙メーカー約1,600社の工場に対し、一斉立ち入り検査が入った。この結果、約六割の工場で違反が見つかり、ナインドラゴンやリー&マンのような大手も該当。ナインドラゴンは太倉工場や重慶工場が指導の対象となり、リー&マンも洪梅工場の十七号機の停止が命ぜられたとされる。

 また6、7月ごろから厳しくなっていたのが輸入ライセンスの更新である。中国の各製紙メーカーが毎年申請した上、割り当てられる輸入可能量は、もともと消費量の50~80%であった。そのため、年途中で追加申請する必要があり、従来は比較的簡単に認可されていた。ところが、今年はこの追加分の認可が下りづらくなっている。

 こうした一連の措置により、古紙消費も一時的にダウン。7月中旬~下旬にかけて、国際価格が弱含んだ。高騰し過ぎた市況の調整局面という見方もあるが、品質に関するリスクとともに輸入ライセンス枠の制限によって、短期的には市況は軟化するという見方が強い。一方で国内品の需要が高まり、7月末から再び上昇基調をみせている。

HSコードから対象品目を検証すると

 急展開を迎えたのが、WTOへの通達だ。中国政府が資源ごみの輸入禁止をWTOに通達し、環境負荷の大きい四種24品目を2017年末をもって輸入禁止すると発表。古紙は「未選別のその他紙」、つまりMIXが対象に含まれる。

 ところで、この輸入禁止に該当しうる未選別のその他古紙(MIX)とは何を指すのか、検証してみたい。各国の税関業務では輸入品目を管理するため、HSコードを使用している。MIXは八桁の「47079000」で示され、通関統計によると、このHSコードで昨年中国は五百六十九万トンを輸入した。輸入統計上は分類されていないが、下二桁を加えたサブカテゴリ―として二つがある。それぞれの定義は、上表の通りとなっている。

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