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【廃プラ輸出】
日本の廃プラ輸出の八五%が中国向け(香港経由含む)
ナショナルソード発令で破砕・洗浄が必須に

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2017年7月17日 1238号

廃プラ輸出量推移

 中国が四月に発令した環境規制政策であるナショナルソードによって、廃プラの輸入規制が一段と厳しくなると予想されている。日本の廃プラ輸出のうち中国・香港向けが八五%を占めており、廃プラを扱う古紙問屋にとっても今後の状況が気になるところ。今号では中国の廃プラ輸入に関して、様々な角度から分析を行う。また六月中旬に中国の廃プラ輸入業者を訪問したので、報告したい。

中国の廃プラ輸入の歴史

 中国の廃棄物の輸入は、九〇年代から徐々に伸び始めたが、九六年に放射性金属スクラップの輸入事件をきっかけに、輸入業者はライセンス制となった。また二〇〇五年に起きた青島事件では、日本から輸入された廃プラに有害廃棄物が混入し、バーゼル条約違反として、日本からの廃プラ輸入が一年間禁止された。〇六年には、広東省の廃プラリサイクル工業団地が重大な環境汚染をもたらしているとされ、多くの工場が閉鎖した。

 リーマンショック時には価格が暴落し、中国の業者が輸入をストップ。日本の廃プラが行き場を失う等、混乱が起きた。また二〇一三年には、グリーンフェンスと呼ばれる環境規制政策により、通関検査を強化。輸入手続きが滞る等、大きな混乱が生じた。今春から始まったナショナルソードは、第二のグリーンフェンスとも呼ばれ、再度の混乱が懸念されている。

ナショナルソードの概要

 ナショナルソードは廃棄物以外に、穀物等の食品類、家電等の機械類、薬物、銃器等も対象にした密輸撲滅政策で、十ヵ月ほどの期間を経て年末に終了する。二〇一七年二月二十四日、中国税関総局は六つの主要省・都市の港湾で、四十八グループに分けて計八百三十一人の執行官が同時に立ち入り捜査を行い、外国から違法に密輸していた九十人以上の人物を逮捕した。また廃棄物の中でも輸入量が多く、異物の混入が多い古紙と廃プラは、引き続き検査を強化していく方針を通知している。

廃プラの輸入禁止品

 廃プラの輸入禁止品としては、中国で輸入禁止されている危険廃棄物リストのGB基準があり、これには放射性廃棄物、医療廃棄物、化学物質、危険物質等の九十四品目が記載されている。また混入物制限として、アスベスト含有廃棄物・一部が焼却した廃プラ・消火剤で汚染された廃プラ・感光物質を含むフィルム・使用済み原形プラスチック容器・密閉容器は、総重量の〇・〇一%を超えてはならないと制定されている。四十フィートに二十四トンの廃プラを積載した場合、これらの品が二・四キログラムを超えると輸入禁止となる。

 またそれ以外では、廃木片・廃金属・廃ガラス・熱硬化性プラスチック・廃棄ゴム・金属塗装されたラップ・プラスチック製品等は、総重量の〇・五%を超えてはいけないとされている。

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