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古紙ジャーナル バックナンバー

【古紙問屋 売上・利益】
古紙問屋の平均売上は三・四億円で一割減
一五年期は古紙専業は売上増、兼業は減少

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2017年7月10日 1237号

売上10億円以上の古紙問屋の利益と利益率推移

 二〇一六年の古紙問屋一社当りの平均売上は三億三千六百七万円で、前年より一〇%減少した。上半期に円高等の影響で輸出価格が低迷したことが、売上減少の要因となった。また今年もJETROのデータベースで、売上十億円以上の古紙問屋をピックアップ。各問屋の売上・利益・利益率の経年変化を検証する。一六年期の決算収支はまだ半分ほどしか出揃っていないが、一五年期の収支は、古紙専業問屋と鉄スクラップの兼業問屋で明暗が分かれる形となった。

古紙問屋の全体像

 例年通り古紙問屋の全体像を見ていこう(左上表参照)。二〇一六年の古紙回収量は二千百二十三万トン。本紙の調査によると、全国の古紙ヤード数は千九百九ヵ所、兼業を含んだ古紙卸売業としては千百二十社。回収量をヤード数で割ると、一万千百二十一トンとなり、月間九百二十七トン。回収量を企業数で割ると、一万八千九百五十五トンで、月間千五百八十トンとなる。

輸出価格推移と売上試算

 二〇一三年以降、古紙輸出価格を年次別に見ると、一五年まで上昇が続いた。特に一四年十二月~一五年一月には、リーマンショック前の〇八年七月以来、六年五ヵ月ぶりに三品ともキロ二十円台に乗せた。しかしこの時はわずか二ヵ月で二十円相場が終わる。一六年上半期は、一ドル=一二〇円台から為替が急速に円高に振れ、一時は一ドル=一〇〇円を割るほどに。しかし十一月から円安に進行したことや、中国のインフレ等による古紙価格の高騰で、輸出価格が急騰。昨年十二月から断続的に三品二十円相場が続いており、現在はOCCがキロ三十円を窺うほどに上昇している。

 古紙問屋の一社当りの平均売上を試算する。古紙の販売平均単価をOCC輸出価格とほぼ同額と仮定した場合、一社当りの平均売上は三億三千六百七万円。昨年は上半期に輸出価格が低迷したことで、平均売上は前年より一〇%減となった。しかし一七年は記録的な古紙価格の上昇が続いており、一七年期は各社とも過去最高の売上が見込まれる。

売上十億円以上の古紙問屋の経年変化

 売上十億円以上の古紙問屋を対象にして、売上・利益・利益率の経年変化を見ていく(左下表参照)。二〇一四年は各社とも前年より大幅に増収増益となったが、一五年は減収減益となった。特に利益率が一四年の三・六三%から一五年は一・九三%まで下落している。

鉄スクラップの兼業問屋が軒並み減収減益

 上表では二〇一四年~一五年にかけて、古紙の平均販売単価がキロ二円弱上昇し、平均売上も増加しているが、下表の一五年期では売上・利益ともに減少している。これは何故か?

 この要因は、鉄スクラップ価格の暴落による影響が大きい。鉄スクラップの平均単価(関東地区・国内向け)は、一四年はキロ三〇・九円だったが、一五年は二一・一円、一六年は一九・四円と下落が続いた。ちなみに一七年(一~五月)は二六・六円となり、過去二年より上昇している。地方では古紙と鉄の兼業問屋が多く、兼業問屋の収益悪化が全体を押し下げる結果となった。売上上位二十社の中では、鉄スクラップをメインに扱っている三社が赤字計上した。

 では鉄スクラップをメインに扱う問屋の収支を除くとどうなるか。古紙をメインに扱う問屋に限ると、一五年期の平均売上は三七・七億円、平均利益は一億一千二百万円で、平均利益率は二・九七%。鉄メインの問屋が、利益率を一%ほど押し下げている。

 ※紙面では、売上高10億円以上の古紙問屋(兼業含む)94社の売上と利益一覧を掲載しています。

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