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古紙ジャーナル バックナンバー

【中国 中再生】
再生資源全般を扱い、売上は二百億元(約三千二百億円)
子会社のヤード、ペットボトル回収機を見学

中再生の概要
中再生の概要

 三月下旬、国際紙パルプ商事㈱のアテンドにより、中部商組と共に北京市内の中再生の本部事務局を訪問した。中再生は実務部門の中国再生資源開発有限公司を運営する一方、政府直轄の団体である中国再生資源回収利用協会の運営も管轄する。また親会社である中国供銷集団は、不動産・ホテル・金融・農産品・日用品・再生資源等と様々な部門を手掛けており、中国で大きな影響力を持っている。今回は中再生・古紙部会の方々と面談・ヒアリングを行い、中国の直近の古紙事情を伺った。また子会社の古紙ヤードや、ポイント制ペットボトル回収機も見学したので報告したい。

 中再生とは中国再生資源開発有限公司の略称で、一九八九年五月に設立された。中国を七地域に分けて五十の直営子会社で管轄。また十一ヵ所の国家レベルの再生資源産業モデル基地を運営している。総資産は百億元(約千六百億円)、売上高は二百億元(約三千二百億円)、税引後利益は二十億元(約三百二十億円)、従業員は五千人。

 子会社の業種ごとのリサイクル施設は、鉄スクラップ工場が二十七ヵ所、古紙ヤードが七十ヵ所、廃自動車工場が十ヵ所、廃家電工場が八ヵ所、廃プラ工場が四ヵ所、廃ステンレス工場が二ヵ所、製紙工場が二ヵ所、廃アルミ工場が一ヵ所。

中再生の古紙扱い量

 古紙の扱い量は、以前は年間百五十万トンと公言していたが、最近は非公表としている。昨年開催された日中古紙セミナーやRISI主催の世界古紙会議において、中再生の古紙部会が講演を行ったが、その時の「中国の古紙扱い業者トップ20」には、中再生の子会社がランクインしているものの、中再生全体としてはランクインしていなかった。また、日中古紙セミナー時は、トップ十社の扱いが年間約千五百万トンで、中国全体の回収量の三一%を占めると話していたが、RISIの世界古紙会議時の資料では、トップ十社の扱い量は約七百三十万トン。本紙の推測では、代納や仲間買いも含めた扱い量と直接回収量の違いによるもので、ランクイン企業の違いは、子会社単位・グループ単位の集計方法の違いだと思われる。

 以下、中再生・古紙部会の担当者に聞いた。

中国のごみ分別について

 「中国における紙・板紙生産量は、中国政府によってある程度コントロールされている。また環境汚染を引き起こす旧型設備の廃棄なども、計画的に行われている。廃家電や廃プラなどの環境負荷が高いものは、政府が管理してリサイクルを進めている。しかし日本のように、PETボトルのラベルを剥がしてキャップを分けるというところまでは厳しい。また建設廃棄物の処理には補助金が出る。」

 「日本では二十~三十年前、古紙が余剰してごみ量が大幅に増えたが、中国政府もリサイクルされずにごみ量が増えることを懸念している。そのため、環境教育を政府主導で進めている。小学校から環境やリサイクルに対する意識を向上させ、家庭ごみの減量に繋がることを目標にしている。古紙については、輸入古紙の扱いはライセンスによる許可制となっているが、国内の古紙回収については、政府の管理や指導はない。」

北京のごみ分別について

 「北京ではごみは四つに分別されている。生ごみ、利用できないごみ、リサイクルできる資源物、危険物の四品目。地域によってはウエスを分別しているところもある。家庭ごみの選別・減量を政府は主要課題に挙げている。日本のごみ回収や選別の方法を参考にしているが、中々難しい。しかし欧米のようなシングルストリーム方式にはならないだろう。中国式選別方法を模索している段階である。」

※当WEBサイトに掲載している記事・データは本紙掲載記事の一部です。本紙面には詳しい概要も掲載しています。見本紙をご希望の方には1ヵ月間無料でお送りしておりますので、お気軽にご連絡下さい。

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