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古紙ジャーナル バックナンバー

【古紙市況】
OCCは200ドルが底値に
国内、後追いで建値改訂は?!

 四月に入っても輸出価格の下落基調は続いたが、実際の成約ベースではOCCが二〇〇ドル、MIXは一七五ー一八〇ドルが実勢相場の底値とみられる。これを下回るオファーがあっても成約に至らず、狼狽売りのケースは限られたようだ。

 タイの大手メーカーが下げ相場をにらみ、OCCを一九五ー一九八ドルで注文したものの不成約。二〇〇ドルが底とみられ、先買いでは二〇五ー二一〇ドルの値も出始めている。商社筋によると、段ボールは四月下旬には回復してくるとの声もある。現に、インドネシアのファジャール・ペーパーが三月末に三十五万トンの新マシンを稼働。日本にも段ボール古紙の発注をかけている。中国や東南アジアで増設が続き、中長期的にも段ボールの需要が萎むことは考えにくい。

 一方のMIXはやや見通しが難しい。前号四面でも取り上げたように、中国の二大バイヤーの一つであるAPP寧波の調達が三月中旬よりストップ。もう一社のACN(アメリカチュンナム)は引き続き購入しているが、購入数量に限界もあるもよう。MIXの価格回復はAPPの動向次第といえそうだ。

 国内メーカーの雑誌消費は、静岡の富士地区など関東エリアの供給地に集中する。関東から雑誌の平均輸出量は月間五万トン。これが国内向けに還流し、在庫も増えつつある。問屋の雑誌在庫が急増する恐れもあり、発生期の四月末~五月がヤマ場となる。ただし段ボールと新聞の流通が順調で、一部の輸出偏重の業者が滞貨するに留まりそうだ。

古紙の建値改訂の可能性

 国内では段原紙の二〇%以上の値上げをNTI(日本東海インダストリアルペーパーサプライ)が発表した後、興亜工業も追随。白板紙も日本製紙や北越紀州製紙が一〇%以上の値上げを表明している。

 今後、大手一貫メーカーが追随し、段原紙の値上げが浸透するかは不透明。五月は段原紙の非需要期であり、早くても秋口頃が現実的な値上げ時期との見方がある。またもう一つは、最終製品の段ボールケースは市況軟化が顕著で、シェア争いも激しい。運送コストが上昇する中で、エンドユーザーが包装資材の値上げをのむ余地があるのかは未知数だ。

 また今回は古紙の建値を据え置き、製品値上げに踏み切った異例の展開。公称価格である建値は横ばいで、これをどう説明するか。輸出高騰の影響を受け、実際の古紙購入単価が上昇したとはいえ、具体性に欠ける。メーカーによって古紙の調達方針に温度差もある。値上げ理由に関して、エンドユーザーへの説得力が乏しければ、製品値上げが実現する前に、後追いであるが、古紙の建値改訂に動く可能性もあるだろう。前述のように段ボール古紙は、中国や東南アジアからの需要も底堅い。一時的な需給調整期を経て、再び強含む時期はそう遠くはないからだ。

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