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古紙ジャーナル バックナンバー

【太陽紙業(サンペーパー)】
昨年から段原紙生産に着手、更に増強
六月には輸入ライセンス取得の見通し

太陽紙業の品種別生産能力
太陽紙業の品種別生産能力

 三月十九日から二十四日まで、国際紙パルプ商事㈱のアテンドにより、中部商組の海外視察に同行した。視察先は中国の大手製紙メーカーである太陽紙業(サンペーパー)と、台湾系の製紙メーカーである栄成紙業(ロンチェンペーパー)の浙江省の工場と古紙ヤード、及び中再生の古紙ヤードを訪問。太陽紙業と栄成紙業は、ともに大規模な生産設備の増強を控えており、日本からの古紙調達量も増えて行く見通しである。今号では、太陽紙業の概要と、中国の段原紙需要の増加について報告する。

 太陽紙業の紙・板紙生産量は三百十四万トン(二〇一五年)で、中国のメーカー別生産では第四位。元々は洋紙を中心に生産していたが、近年は白板紙、家庭紙分野にも進出し、昨年八月から段ボール原紙の年産八十万トンマシンの稼働を開始した。同社はこれまで古紙を使用していなかったため、古紙輸入ライセンスは持っていなかった。そのため、昨年五月からの試運転に先駆けて、中国の国内古紙の調達を開始。昨年七月からは国内古紙を月間九万トン使用している。品種は全てOCC。同社が月間九万トンの古紙を夏場から調達したため、中国の古紙需給がひっ迫。中国の国内古紙価格の高騰の一因になったとも言われている。

 同社は現在、古紙輸入ライセンスを申請中で、早ければ六月までにはライセンスが発行される見込み。ライセンスを取得次第、輸入古紙の使用を開始する。計画では、国内古紙の使用比率が六~七割、輸入古紙の比率が三~四割と話しており、概算では月間二万七千~三万六千トンの輸入古紙を使用する。国内と輸入古紙の価格を見極めながら、柔軟に使用比率を調整していくという。

沿革

 太陽紙業は一九八二年、全人代(全国人民代表)の李洪信が山東省済寧市で、投資家三十数名と共に、資本金三万元の合資会社として製紙業を開始した。徐々に事業の幅を広げ、化学品、貿易業、電力事業、林業、海外投資等の分野に進出。現在では総資産額二百八十八億元、紙・パルプの年産能力四百五十万トン、従業員一万二千人を有する企業に成長している。

 同社の李董事長兼総経理は、第九回・第十回の全人代の代表に選出されると共に、二〇一三年及び一五年には、RISIのアジア紙パルプ業界の最優秀CEOとして表彰された。ちなみに二〇一六年には、レンゴーの大坪会長兼社長にこの賞が授与されている。太陽紙業の李氏は、創業者であり現在も董事長を務めていることから、経営方針が一貫しており、また大胆な生産品の転換、外資企業との合弁事業、様々な国での海外投資を進めている。

生産品種の転換

 同社は二〇一〇年までは上質紙、上質コート紙、コートボール(裏ネズ)を生産していた。二〇一一年にはコートボールの生産設備を廃棄すると共に、世界で紙・板紙生産第一位のインターナショナルペーパー(米国)と合弁会社の万国紙業太陽白板紙有限公司を設立。主にタバコ箱や液体容器用のアイボリーボードの生産を開始した(一五年にIPが負債超過を理由に撤退、太陽紙業が全株式を取得)。二〇一四年には紙コップ、フードボード等の食品容器のフィルムベース紙(年産十五万トン)の生産を開始し、一五年からはティッシュの生産(年産十二万トン)を開始している。

 またLBKP(広葉樹晒パルプ)の内製化を図り、年産三十五万トンの溶解パルプの生産に着手。更に米国で年産七十万トンの溶解パルプを生産する計画を発表している。これは、二〇一八年五月から着工を予定しており、従来はフラッフパルプの生産を計画していたが、溶解パルプに変更された。

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