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【古紙輸出市況】
米OCC、300ドル台目前
日本品も過去最高値を更新

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2017年3月6日 1220号

 国際マーケットの指標となっている米国のOCC(段ボール古紙)の輸出価格が二九五ドル(CIF、トンあたり)で成約したと伝わり、三〇〇ドルを目指す展開となっている。昨年十一月より急騰しはじめた古紙の国際市況の勢いは衰えをしらない。一月末の旧正月前後に、中国の国内古紙の価格が反落した。これが米国や日本の輸出価格に波及するかと思いきや、引き続き需要が底堅く、一段と輸出価格は上昇。中国の国内価格も値を戻した。
 二月に中国のナインドラゴンをはじめとする大手製紙メーカーは、ライナーや中芯原紙の価格(トンあたり)を一〇〇~二〇〇元値上げすると発表。製品価格が上方修正されたことで、さらに古紙価格の上昇余地がうまれ、二月中に米国のOCCは約二五ドル上昇した。米国品の価格も過去最高値とみられる。直近でもっとも高かったのが、二〇一一年七~八月頃で二八〇ドル前後を付けていた。

OCCとMIXが過去最高を更新

 日本のOCCも強含み、二月中に約二〇ドル上昇。実勢は二六〇ドル前後だが、二六五―二六九ドルを目指す展開となっている。円価手取り(キロあたり)では、二十六・七~二十六・九円を付けている。MIX(雑誌古紙)も上昇が続き、二五七ドルに届いた。円価手取りでは二十六・五円前後。OCCとMIXは、ドル価、円価とも過去最高を更新した。
 ONP(新聞古紙)もツレ高だが、裾物三品の中でみると、もっとも安い。ドル価で二五〇ドル、円価で二十五・二~二十五・八円を付けている。ONPは二〇〇八年八月の二八八ドル、二十六・四円が過去最高値だった。
 日本の場合、ドル価の上下とともに、為替の変動が問屋の手取り価格に大きく影響する。一円の円安が進む毎に、問屋輸出手取りはキロあたり約〇・二円上昇する。二月以降の為替相場は百十一円台後半~百十四円台前半で行き来するが、三月中に米国での利上げも予想されており、さらに円安に振れる可能性もある。仮にOCCのドル価が二七〇ドル台に乗せ、為替が一二〇円/ドルに届けば、三十円の問屋手取り価格も視野に入ってくる。

今後の市況の動向は?

 昨年十月末、日米のOCCは二一〇ドルだったので、四カ月間で五十五~八十五ドルも急騰している。古紙の国際市況はバブルの様相を呈するが、こうした高騰相場はいつまで続くのか。中国経済がインフレで、古紙価格の上昇→製品価格へ転嫁というサイクルが立て続けに実現しており、製品・古紙市況の強含みは当面続きそうだ。ただし、米国のOCCが三〇〇ドルを超えてくると調整局面に入り、一旦下がるとの観測も強まっている。とはいえ、製品価格が上がったいま、大幅な下落も考えにくい。昨年十月以前の価格水準まで戻ることはないだろう。今年は歴史的な古紙価格の高騰を記録することになりそうだ。

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