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古紙ジャーナル バックナンバー

【中国】
インフレ状況下、古紙輸入価格は更に上昇
各社増設ラッシュを控えコスト上昇を懸念

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2017年2月27日 1219号

原油・石炭価格の推移

 中国では春節後、古紙輸入価格が一段と上昇している。既に日本からの古紙輸出価格は、三品ともキロ二十円台に乗せており、リーマンショック前のいわゆる資源バブル期に迫る価格帯となっている。一般的には、短期的に原料価格がこれほど上昇すると、メーカーは転嫁できないが、それらを飲み込むほどの製品価格の値上げが実施されている。今中国で何が起きているのか、今後どうなるのか。実態に迫りたい。

エネルギー・資源全般の価格が上昇

 中国では現在、エネルギー全般のインフレ進行により、製紙関連項目の価格上昇が続いている。特に昨秋の段原紙価格(ライナー)の値上げは凄まじく、昨年十一月にトン八百元、昨十二月に七百元と値上がりし、わずか二ヵ月間で千五百元も上昇した。二〇一六年一月時点ではトン当り三千二百元だったが、今二月には四千九百五十元となり、五五%上昇した。
 また原油価格や石炭価格も上昇しており、これが製紙や鉄鋼において、製品価格の底上げに繋がっている。昨一月の原油価格は一バレル二十七ドルだったが、今一月は五十三ドルで九六%の上昇。昨一月の石炭価格はトン五十三ドルだったが、今一月は九十ドルとなり、七〇%の上昇。昨一月の鉄鉱石価格は、トン四十二ドルだったが、今二月には八十七ドルとなり、一〇七%の上昇となっている。
 では急激にインフレが進行している中国で、一体何が起きているのか。これらのインフレの原因の元を辿れば、二〇一五年八月に中国政府が行った人民元の切り下げが発端となっている。人民元の切り下げは、輸出産業を活性化するための政策で、対ドルベースでは三年前に比べて一四%ほど元安が進行した。これによって、バブル崩壊と言われた中国経済が何とか持ち直した格好だが、その弊害も出ている。中国ではエネルギーや資源物の多くを輸入に頼っているが、これらの輸入価格が元ベースで値上がりを続け、ついにはインフレ状態になっているという訳だ。
 このように中国では様々な価格上昇が続く中、中国国内の古紙価格も急騰。広東省のA級OCC(主に工場から排出される段ボール古紙)は、昨年一月には千百二十元だったが、今二月には千七百五十元となり、五六%上昇した。また浙江省のA級OCCは、同千百七十元から千八百五十元となり、五八%の上昇となっている。

輸入古紙価格は更に上昇

 中国の輸入古紙価格は依然上昇を続けている。二月中旬の市況では、米国OCCは二七五ドルとなった。先月より二十五ドルのアップ。昨年一月は一六七ドルだったので、実に百ドル以上の上昇となっている。また日OCCもツレ高で二五五ドルまで上昇。こちらも昨年一月は一六五ドルだったので、九〇ドルの上昇。欧OCCは二三〇ドルとなり、こちらも昨年一月は一五二ドルだったので、七十八ドルの上昇となっている。

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