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古紙ジャーナル バックナンバー

【IWS (旧福和集団)】
製紙業から撤退、古紙の扱い量も大幅に減少
利益率の高い機密処理・廃棄物処理にシフト

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2017年1月16日 1213号

IWSの事業別売上推移

 昨年十月、国際紙パルプ商事のアテンドによってCFC(中部ファイバーズクラブ)と訪問した中国・香港編の第三弾は、香港のIWS(インテグレーテッド・ウェイスト・ソリューションズ)の取材レポート。本紙では二〇一五年四月に同社を訪問し、一一三三号で報じた。同社は旧福和集団で、香港の最大手の古紙問屋の一つ。昨年から様々な事業方針の転換を打ち出しており、同社の今後の展開を探る。

IWSの歴史

 前身の福和集団は一九六八年に香港の古紙回収業として創業した。一九八八年から回収・販売を一括に管理するサービスを開始。九〇年九月から機密文書の裁断・廃棄処理サービスを開始した。九三年に福和集団として会社設立。九七年から香港における紙関連の輸入事業に着手。九九年に中国・広東省の恵州において家庭紙の生産を始めた。〇二年からは製紙事業を拡張し、白板紙の生産を開始。また同年、古紙以外の廃棄物処理事業も開始した。二〇一〇年に香港証券取引所で株式上場を果たした。
 しかし二〇一三年一月、グループ会社の会計不正が指摘され、オーナー社長を解任。一三年四月に新たに消費財や食品業界に精通する孫氏が社長に就任。同年八月に社名をIWSに変更した。新たに実質的なオーナーになったのが、香港の宝石商「周大福」である。昨年、IWSとしては二代目社長の劉氏が社長に就任。一五年一月に現在の場所に本社ビルを新築移転した。本社ビルの中には、大規模な機密書類処理ヤードと様々な資源物の処理ヤードを構えている。

会社概要

 古紙回収業・問屋業・製紙業を事業の柱としていた福和集団から、IWSにオーナー及び役員が一新され、事業体制にも大きな変化が見られる。大きな変化とは、①製紙業からの撤退、②古紙回収・問屋業の利益追求、③機密書類処理事業の推進、④資源物全般の処理事業の推進が挙げられる。
 これらの事業方針の転向は、同社の財務状況からも見て取れる。二〇一五年三月期決算では、同社の売り上げは約四億四千三百五十万香港ドルで、日本円に換算(一香港ドル=一四・九六円)すると、六十六億三千七百万円だった。そのうち事業別の売上は、古紙事業が三十六億二千万円で五四・六%。次いで家庭紙生産事業が二十五億九千万円(三九・一%)、その他資源物事業が二億二千万円(三・四%)、機密処理事業が一億七千万円(二・六%)。少なくとも一五年までは古紙事業と製紙事業が二本柱だった。
 しかし二〇一六年三月期の決算では、売上が四十億九千万円となり、前年から三八%も減少。一五年の利益は三億六千万円に対して、一六年の利益は三億三千万円。低利益の事業を縮小し、高利益の事業を拡大した結果、売上は三八%減少したが、利益では七・五%の減少に留まっている。その結果、利益率は一五年の五・五%から一六年は八・二%に上昇した。
 一六年の事業別売上は、古紙事業が三十一億四千万円で七六・九%を占めた。次いでその他資源物事業が三億八千万円(九・四%)、家庭紙生産事業が一億八千万円(六・六%)、機密処理事業が一億七千万円(六・一%)となっている。
 会談した區ゼネラルマネージャーによると、利益率が高い資源物全般の処理事業及び機密処理事業を重点的に増やし、家庭紙事業は撤退。古紙事業に関しては、量の追求ではなく、利益の追求を掲げている。つまりこれまでの古紙・製紙を核とした事業展開から、古紙及び資源物全般の総合リサイクル事業に発展させていく。

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