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古紙ジャーナル バックナンバー

【理文造紙】
リー&マンの基幹工場である東莞洪梅工場を見学
今後家庭紙マシンを八台新設してトップ3入りへ

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2016年11月21日 1206号

リー&マン・東莞洪梅工場の 入口

 十月中旬、CFC(中部ファイバーズクラブ、中部商組青年部)の海外視察に今年も同行させてもらった。今回の訪問先は香港と中国・広東省。香港は最大手の古紙問屋であるIWS(元福和集団)の本社ヤードと複数のヤードを見学。中国・広東省では理文造紙(リー&マン)の東莞洪梅工場と、東莞建睴紙業の工場を見学した。共に東莞地区では、ナインドラゴンと並んで古紙需給の中心となる製紙メーカーである。今号ではリー&マンにスポットを当て、基幹工場である東莞洪梅工場の見学レポートと共に、同社の家庭紙事業への方向性を探る。

 リー&マンは現在中国に五工場あり、広東省に東莞潢涌(ハンヨン)工場と東莞洪梅(ホンメイ)工場の二工場、江蘇省・常熟工場、江西省・九江工場、重慶工場の五工場が稼働している。またベトナム工場も稼働を間近に控えている。
 リー&マンの五工場での現在の生産能力は計六百八十七万五千トン。昨年の生産量は計五百二十万トンで古紙消費量は計六百万トン。品種別の生産量は、段ボール原紙が四百五十万トン、白板紙が六十万トン、家庭紙十万トン。家庭紙は全て竹パルプを主原料として生産しており、現在は重慶で全て生産している。しかし来年から、東莞洪梅工場と江西省・九江工場で家庭紙の生産を開始する。同社の家庭紙事業への方向性は後述する。

ベトナム工場は予定より八年遅れ

 ベトナム工場は稼動を間近に控えているが、年内に間に合うかどうか微妙なところ。当初の計画では、リーマンショック前の〇八年に稼動を開始する予定だったが、様々な要因によって大幅に操業が遅れている。様々な要因とは、リーマンショックによる経済の停滞、ベトナム政府の許認可の遅れ、地域住民の反対運動、最近では不法就労問題や水質汚染問題もピックアップされており、予定より八年近くも遅れて稼動することになる。これは王子製紙・南通工場と似た境遇で、王子・南通も当初は〇六年までに稼動の予定が、幾つもの要因が重なって大幅にずれ込んだ経緯がある。

リー&マンの概要と沿革

 リー&マン(理文造紙)は一九九四年に設立。創設者であるレイモンド・リーCEOは、現在まだ四十六歳という若さ。父でグループのチェアマンであるパトリック・リー氏は、香港でカバンなどの製造工場や、国際貿易を行う会社を経営している。ブリティッシュコロンビア大学で応用化学の学士を取得したレイモンド・リー氏に、製品を入れるパッケージの調達を任せたのが、リー&マン設立のきっかけである。レイモンド・リー氏は、それなら段ボール原紙から作ろうと思い立ち、九四年に会社を設立した。

 翌九五年に香港事務所を設立。九八年に最初の工場となる東莞潢涌工場で生産を開始。当初は二台のマシンで、年産二十万トンの段ボール原紙を生産していた。二〇〇〇年十月から年産二十二万トンの三号機、〇二年十月から年産四十万トンの四号機を稼働し、一気にトップメーカーの仲間入りを果たした。
 〇三年六月、アジア圏の輸入古紙の物流部門であるリーコックをマカオに設立。同年九月には香港証券取引所に株式上場した。また十二月には、同社二番目の工場である江蘇省・常熟工場が開設。年産三十二万トンの五号機マシンが稼働を開始した。

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