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【輸出価格】
米国OCCは二一二ドルまで上昇
日本品は三品とも二〇〇ドル台に

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2016年10月31日 1203号

上表のように、この一年でドル価が二〇〇ドル台に乗せていたのは日本ONP(新聞古紙)のみだった。米国OCC(段ボール古紙)が今年八月に二〇〇ドル台に迫ったが、急落した経緯がある。しかし予想通り、十月の輸出価格は日米ともに二〇〇ドル台を超えてきた。特に日本品は三品ともに二〇〇ドル台に乗せている。

 予想通り十月後半の中国向け輸出価格は、米国OCCが二一二ドルになり、二〇〇ドルを大きく超えてきた。米国OCCが二〇〇ドル台に乗せるのは、二〇一五年六月以来、一年四ヵ月ぶりとなる。
 また日本品は三品ともに二〇〇ドル台に乗せてきた。日本品が三品ともに二〇〇ドル台に乗せるのは、二〇一四年二月以来、二年九ヵ月ぶりとなる。これまでは日米品ともに二〇〇ドルの壁に幾度となく阻まれていたが、世界的に需要期となる十月に二〇〇ドルを大きく超えてきた。
 この価格帯に至った理由は数多くある。まず八月末に起きた韓進海運の経営破綻だ。これによって他の船会社が海上運賃の値上げを要求。一コンテナ一〇〇ドル~三〇〇ドルの運賃値上げを要求したが、値上げは一〇〇ドルほどに留まった。これによってトン当たり四ドルほど、CIF価格が上昇した。
 また米国の大手古紙バイヤーが、韓進海運の船に少なくても二千コンテナ分の古紙を差し押さえられていることも、需給を逼迫させる要因となった。

 そしてこの時期は、中国製紙メーカーが翌年の輸入ライセンス枠のため、毎年駆け込み需要が起こる。上表で欧州品の価格が上昇していないのは、欧州から中国の通関が完了するには間に合わないからである。この輸入ライセンスによる価格上昇は一時的であり、米国品は十一月初旬~中旬には反落する可能性もある。それを考えると日本品が最もデリバリーが早いことから、日本品のみ高止まりすることも十分考えられるが、米国OCCが急落すると、ツレ安となるだろう。最近では米国OCCと日本OCCの価格が並ぶことがあったが、これが逆転することはあり得ない。同価格、もしくは数ドルの差なら、米国OCCを買うということは、中国製紙メーカーは断言しているからだ。

 中部商組の輸出価格でも、両品ともに二〇〇ドルを超えるのは、二〇一四年二月以来、二年九ヵ月ぶり。段ボールが二〇七ドルで円価は十九円。雑誌は二〇六ドルで円価は十八・八円。円価でも今年、最も高い価格となっている。為替はいずれも一〇三・八円で、落札商社はいずれも山發日本。
 注目されるのはこの後の値動きだが、前述のように中国製紙メーカーの輸入ライセンス申請がリミットを迎えることから、早ければ米国品は十一月初旬、日本品は十一月中に反落に転じる可能性が高い。三品ともに二〇〇ドル相場は、一ヵ月で終わるのか。

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