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古紙ジャーナル バックナンバー

【輸出価格】
中国の需給逼迫により輸出価格上昇
三品ともに二百ドル台に乗せるか?!

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2016年8月1日 1191号

米国の月間古紙輸出価格推移

 中国の古紙需給が逼迫したことで古紙輸出価格が急騰している。米国のOCC輸出価格はついに二百ドルを越えて二〇五ドルになった。六月末の価格は一七五ドルだったので、一カ月で三十ドルも上昇している。日本品、欧州品共に連れ高になっており、日本品は二百ドル間近の一九四ドル、欧州品は一八八ドルに。上昇の速度が速いことから、日本品は三品ともに二百ドル台に乗せることも現実味を帯びてきた。

歴史的規模の水害に

 中国では六月から七月にかけて大雨が降り続き、各地で河川が氾濫。そこに大型台風の到来が重なったため、大規模な水害が起きている。中国の新華社通信によると、今回の水害による被災者数は四千八百万人に上り、死者行方不明者は二百人を超える。中国史上でも五本の指に入る規模の大水害となった。その影響により、中国の古紙回収が各地で滞っており、地域によっては完全にストップ状態。特に内陸部や河川沿いの江蘇省、安徽省、江西省、河南省、湖北省、湖南省、広西省、重慶市、四川省、貴州省、雲南省の十省一市の被害が大きい。中国の各製紙メーカーは、緊急的に海外から古紙の調達を急いでいる状態。そのため米国・欧州・日本品ともに急激な価格上昇が続き、中国の国内品も上昇している。

 また本紙一一八八号で報道したように、中国の太陽紙業が六月末に新マシンの稼働を開始した。新マシンは山東省済寧市の工場に設置され、外装ライナーを年産五十万トン生産する。また秋口には年産五十万トンの中芯原紙マシンも稼働させる予定。同社が中国の国内古紙の購入に積極的に動いたため、国内古紙の需給が逼迫し、玉突き的に輸出古紙の需給も逼迫した。昨年の太陽紙業の紙・板紙生産量は三百十五万トンで、これまでは印刷・情報用紙や新聞用紙等の洋紙の生産がメインだったが、本格的に段ボール原紙の生産に乗り出した。

日本の古紙輸出価格推移

 日米欧の中国向け輸出価格のこの一ヵ月間の変化をみてみよう。まず日本品から。六月下旬の日本品の輸出価格は、日OCC=一七二ドル、日ONP=二〇五ドル、日MIX=一八三ドルだった。それが七月二十七日時点では、日OCC=一九四ドル、日ONP=二一五ドル、日MIX=一八七ドルとなっている。それぞれの上昇幅は、OCCが二十二ドル、ONPが十ドル、MIXが四ドル。後述する欧米品に比べると価格の上昇幅は少ない。それは、日ONPと日MIXは欧米品に比べて、元々四十~六十ドルほど価格が高かったからである。

欧米の古紙輸出価格推移

 欧米の古紙輸出価格(中国向けCIF)を一ヵ月前と現在で比較してみよう。六月下旬の米国品の価格は、米OCC=一七五ドル、米ONP=一五六ドル、米MIX=一四六ドル。それが七月二十七日時点では、米OCC=二〇五ドル、米ONP=一八〇ドル、米MIX=一七〇ドル。上昇幅は、OCCが三十ドル、ONPが二十四ドル、MIXも二十四ドル上昇した。

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