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古紙ジャーナル バックナンバー

【2015年の 中国製紙業】
新常態の経済下、紙・板紙生産は微増
古紙回収伸び悩み、回収率も前年割れ

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2016年6月6日 1183号

中国の紙・板紙生産と古紙の消費・回収・輸入

 高度成長期から、中速度のペースで経済成長を遂げる「新常態(ニュー・ノーマル)」に入ったといわれる中国。GDP成長率の推移をみても減速し続けており、二〇一五年は六・九%まで鈍化した。中国造紙協会が発表した同年の中国の紙・板紙生産量は、対前年比二・三%増加の一億七百十万トンだった。紙・板紙の生産も二〇一一年までの七~八%近い成長率に比べると、伸び率は緩やかになっている。

需給ギャップは他業種に比べ小さく

 二〇一四年以降、内需と外需の低迷によって、中国の経済は停滞していた。特に資源関連業種が低迷し、鉄鋼、石炭、セメント、アルミ、ガラスが不振の代表五業種といわれ、生産設備の過剰能力が際立つ。ところが、製紙産業に関しては、パッケージや家庭紙といった生活や個人消費に密接した要素もあり、ダメージはそこまで深刻ではない。二〇一五年の生産量一億七百十万トンに対し、消費量は一億三百五十二万トンで、需給ギャップは三百五十八万トンと、生産量全体のわずか三%にとどまっている。また二〇二〇年までの経済指針を示した「第十六次五カ年計画」の中でも、所得倍増を目指す方針を掲げており、紙・板紙の生産については漸増傾向で推移するのではないか。

 ただし、品種別にみると、やや様相も異なる。二〇一五年に生産量を大きく伸ばしたのが、①生活用紙(家庭紙)の八百八十五万トン(六・六%増)、②特殊紙の二百六十五万トン(六%増)、③中芯原紙の二千二百二十五万トン(三・三%増)、④ライナーの二千二百四十五万トン(三%増)の四品種。これらの品種は、消費量も堅調に伸びている。一方で、内需の低迷や輸出の減少で、需給ギャップが広がっているのが、塗工紙と白板紙だ。塗工紙は、生産量が七百七十万トン(〇・七%減)に対し、消費量が六百四十二万トン(二・七%増)で、需給ギャップは百二十八万トン。生産量の二一%にあたる百六十二万を輸出している。白板紙も、生産量が千四百万トン(〇・四%増)に対し、消費量が千二百九十九万トン(〇・二%減)で、需給ギャップは百一万トン。生産量の一一・六%にあたる百六十二万トンが輸出に回っている。塗工紙は、米国や欧州がアンチダンピング関税を発効しており、替わって日本などが主要輸出先となって、アジアの市況を軟化させる要因となっている。

原料の調達価格は下落

 二〇一五年の古紙の消費量は七千九百二十三万トンで、前年比二・四%増加した。そのうち、国内回収は四千九百三十三万トン(一%減)、輸入古紙が二千九百九十万トン(八・六%増)で、国内回収と輸入古紙の比率は、六二:三八となった。回収率は四七・六%と前年より一・九ポイント下がった。速報値では、国内回収量は五千三百六十五万トンと大幅な増加だったが(本誌一一六七号)、造紙協会統計では、回収量と回収率を前年より落とした。

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