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古紙ジャーナル バックナンバー

【荒川】
今年十月、荒川商店から荒川に社名変更
バースを持ち総合リサイクルを手掛ける

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2015年12月21日 1161号

㈱荒川・七ツ島工場のバースで鉄スクラップの積み込みを行う

 ㈱荒川(本社・鹿児島市新栄町四番八号、荒川直文代表取締役社長)を見学した。前社名の荒川商店から今年十月に株式会社荒川に社名を変更した。同社は最初はビン商(古ビンの回収、新ビンの販売等)から身を興し、その後は鉄スクラップ業を主力として徐々に扱い品目を増加。現在は自社のバース(港)を持つなど、九州有数の総合リサイクル企業へと成長している。

 ㈱荒川は、荒川文男氏が一九五四年(昭和二十九年)にビン商として創業した。やがて以前勤めていた鉄スクラップ業者が倒産したため、その商圏を引き継いだ。その後は古紙、廃家電、自動車、建廃、RPF事業の他、廃プラ・木屑・畳・布団・廃タイヤ等のサーマルリサイクル事業にも進出。現在は二代目の荒川直文社長が陣頭指揮を執り、従業員百七十人以上を抱え、売上高は百億円に達する県内有数の総合リサイクル企業となっている。工場は本社工場=千五百坪、新川工場=千八百坪、七ツ島工場=五千四百坪、RPF工場=千四百坪、南栄工場=二千坪、南港岸壁工場=千五百坪と計六工場を持つ。

 同社の現在の扱い量は鉄スクラップが月間八千トン、古紙は月間千五百トンほどとなっている。七ツ島工場は敷地面積が最も広く、鉄スクラップや廃自動車を処理する主要ヤード。

 七ツ島工場には五千トンクラスの船舶を停泊できるバースを保有しており、スクラップの輸出はそこから行っている。しかし古紙の輸出は自社では行っていない。その理由は、自社バースではコンテナ船をつけることができないから。コンテナ船が寄港できる川内港まで運ぶと、運賃がキロ二~三円ほどかかり、運賃負担が大きく輸出メリットが少ない。

 また同社は十年前に約二千三百坪の㈱奄美リサイクルを買収。三年前には霧島リサイクル㈱を買収した。いずれも後継者がおらず、売却話を持ち込まれたため。同社の古紙を扱うヤードはこの二ヵ所を含めて三ヵ所となった。

古紙ヤードが増加

 鹿児島県内には二十六ヵ所の古紙ヤードがある。この一年内に他県勢である大阪の大和紙料・鹿児島事業所と、山口の山口資源鹿児島営業所がオープンしたことは記憶に新しい。県内でも特に人口が多い鹿児島市内に古紙ヤードが集中している。市内には荒川・新川工場、九州宮崎・本社、寺松商店・鹿児島集荷センター、田邊商店・本社、日本資源流通・鹿児島営業所、丸山喜之助商店・鹿児島営業所、溝多商店・本社、山﨑紙源センター・鹿児島営業所の七ヤードに加えて、新たに二ヤードが開設され、計九ヤードとなった。

古紙を使用する製紙メーカーはなし

 これだけ古紙ヤードが増えている地域だが、鹿児島県内に古紙を使用する製紙メーカーはない。最も近いのは、宮崎県の王子製紙・日南工場と熊本県の日本製紙・八代工場である。王子製紙・日南は印刷用紙を生産し、古紙消費量は年間八万三千トン。日本製紙・八代工場は新聞用紙と印刷用紙を生産し、古紙消費量は年間二十万五千トンとなっている。しかし近隣の段ボール原紙メーカーは王子マテリア・大分工場であり、距離的にはやや離れている。国内製紙工場がなく、輸出環境もそれほど良くないという点で、以前から九州内の大手問屋の代納問屋としての役割が強かった。つまり大手問屋は、囲い込み戦略として古紙ヤードを増やしてきたという経緯がある。

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