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古紙ジャーナル バックナンバー

【再生資源】
古布FOB価格は昨年より〇・四円上昇
古紙上昇、鉄スクラップは七円の下落に

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2015年12月7日 1159号

 財務省・貿易統計により、再生資源四品目(古紙・鉄スクラップ・廃プラスチック・古布)の輸出量と単価推移を調査した。期間は二〇〇〇年~二〇一五年一ー十月までで、価格はFOB価格となっている。貿易統計を見る限りでは、廃プラスチックと古布の価格が下落していることが分かりにくい。

 今年末から来年にかけて、台湾で大手三社によって新たに三台の段原紙マシンが稼働する。①正隆紙業の后里工場で、印刷用紙マシンだった九号機を段原紙マシンに転抄。生産能力は年産十七万トンで今年末から試運転を開始するもよう。②栄成紙業の二林工場で年産三十万トンの段原紙マシンを新設。今年末からの稼働を予定。③永豊与の新屋工場で三十万トンの段原紙マシンを増設。稼働は二〇一六年の第3四半期を予定。これら三台を合わせた生産能力は年間七十七万トンに達する。

 FOB価格とは、Free On Boardの略で、本船渡しと呼ばれる価格条件のこと。売主が船積みまでの国内運賃、検査費、梱包費等を負担する。これに対してCIFは、FOBにプラスして運賃、保険料を含めた価格条件。古紙の場合、コンテナの帰り便などによる格安の海上運賃を利用するので、他の品目に比べて格段に運賃が安い。本紙でもよくCIF問屋手取り価格の計算に使用しているのが、キロ当たり二・五円という設定。これには港までの国内運賃、検査費、港湾使用料、海上運賃、商社口銭が含まれている。

 一方、古紙以外の三品目は、古紙と同じようにはいかない。鉄スクラップの輸出はバルク船が一般的。バルク船は通常五千トンクラスで、まとまった量を必要とする。小ロットの需要がある東南アジアへの輸出がまとまらず、大口需要がある韓国と中国に輸出が偏る要因となっている。近年は東南アジア向けが増えているものの、韓国・中国の二ヵ国で八割を占めている。

 廃プラスチックの輸出国は中国と香港の二ヵ国でそれぞれ五七%、三〇%と分かれているが、香港向けは中継しているだけで、実質中国向け。そうすると中国向けが八七%という比率になる。これまで廃プラは、〇五年に中国は廃プラの輸入禁止措置を、一四年にはグリーンフェンスで厳格な事前立会い検査を施すなど、法規制の変化が最も多く、市況の変化やシップバックも多い。廃プラの輸出は、中国に振り回されながらも、中国ありきというのが実情である。

 古布は他の三品とは事情が違う。古紙・鉄・廃プラがリサイクル品であるのに対し、古布はリユース品で製品。すなわち、同品目に「込ボロ」と「製品」が混在しており、FOB価格から市況を判断しづらい。ちなみに今一ー十月に価格が上昇しているのは、マレーシアの業者が買い控えたことにより、皮肉にも品質の良いものが輸出されたことによる。

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