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古紙ジャーナル バックナンバー

【山鷹紙業】80万トン(段原紙・ 印刷用紙)の増設工事が始まる

上海から車で3時間ほどかけて、安微省馬鞍山市にある山鷹紙業を訪問した。訪問する2週間ほど前に、吉安グループが山鷹紙業を買収という話が駆け巡っただけに、面談ではその話題に集中した。現時点ではまだ交渉中で正式発表が待たれるが、おそらく吉安グループが13%の株を取得して筆頭株主になるであろう。山鷹紙業は日本品を月間1万トン使用しており、OCCとMIXが5,000トンずつ。MIXは日本品がメインだが、訪問時はクレーム品が山積みになっていた。

山鷹紙業を見学した。上海から西へ約300キロ、車でおよそ3時間の安微省馬鞍山市に位置する。先週号で取り上げたリー&マンの重慶工場と同様に揚子江沿いに立地しており、揚子江を使った水路と陸路の両方で古紙を調達している。万国共通で言えることだが、川沿いに製紙工場あり。中国では特に揚子江沿いに製紙工場が集中している。

吉安グループが筆頭株主に

今10月末、吉安グループが山鷹紙業を買収、というニュースが駆け巡った。調査してみると、7.5%の筆頭株主であった山鷹紙業自身が保有する株を吉安グループが買い上げるもの。7.5%の株価は日本円でおよそ2.2億元(約29億円)という。実際はまだ詰めの交渉中であり、今月中には正式発表される見通し。さらに5.5%保有している投資会社の株を買い上げることも予定しており、こちらは1年後を目処に譲渡となる見込み。これで計13%の株を吉安グループが保有することになる。出資比率の詳細は左表の通りで、投資会社と個人の出資が多い。

調達方法は変わるか?

関係者の関心は、吉安グループの日本での調達商社であるサイコリンクが、山鷹紙業の調達も行っていくのかという点。サイコリンクの白社長に問い合わせてみたが、現時点ではまだ交渉中で何も決まっておらず、調達に関しても不透明な状況だという。現在、山鷹紙業は月間1万トン(OCC5,000トン、MIX5,000トン)の古紙を日本から購入している。主要な日本系商社・中国系商社と取引があるが、これがサイコリンクに一本化するとなると、影響を受ける商社も多いだろう。

他日訪れた寧波中華紙業(APP)の関係者は、「山鷹紙業の購買はおそらくサイコリンク経由になるのではないか」と語り、「山鷹紙業は日本のMIXの使用量が多いので、今後の動向を注視する」と警戒を強めていた。ちなみに寧波中華紙業の日本のMIX使用量は月間3万トン前後。またナインドラゴンが、国慶節明けからOCCよりもONPやMIXの買いを強めていることにも触れていた。白板紙と中芯原紙の原料となるMIXの調達を増やしているという。

2014年に80万トンの増設

山鷹紙業は元国営企業で、工場は第1工場と第2工場に分かれており、トータルで150ムー(約10キロ平米)の広大な敷地にある。株主変更に揺れる同社だが、設備投資の方は予定通り増設を行っていく。第1工場と第2工場の間の広大な土地に第3工場を建設しており、2ラインで80万トンの設備増強を行う。1ラインは段原紙、もう1ラインは印刷用紙の生産設備を設置する予定。現在は土地の整地が行われているところで、2年後の工場完成とマシンの稼動を目指していく。

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