トップページ > 古紙ジャーナル バックナンバー >

古紙ジャーナル バックナンバー

【新聞古紙】
新聞発行部数の激減で、逼迫感続く
スポットで20円台半ばの高値も

カテゴリーカテゴリー:古紙ジャーナル バックナンバー 古紙国内価格

2015年10月12日 1151号

地域別にみた新聞古紙の回収量と消費量

 新聞古紙の発生の落ち込みから、国内価格の騰勢が続いている。輸出価格の上下との連動は薄れ、むしろ需給逼迫の長期化から、国内製紙メーカーは必要量の手当てに苦戦。プレミアム(上乗せ)価格を中心とした高値取引が続いている。都市部の玉を巡っては、二十円台半ばの高値も飛び出した。毎年、新聞古紙の回収は二%近く減っており、このタイトな需給環境は当面続きそうだ。一方、自治体などの回収では新聞の比率が下がったことで、回収コストも上昇。さらなる価格の突上げ要因も潜む中、今後の建値修正などメーカーによる原料対策の動きに着目したい。

輸出下落も、国内価格の騰勢続く

 新聞古紙の国内価格が高止まりしている。七月、八月の輸出価格の一時的な軟化傾向を受けても、国内のプレミアム(上乗せ)による高値取引は揺るがなかった。発生減による逼迫感から、もはや輸出価格との連動が薄れた。新聞古紙の建値は、二〇一三年十一月にキロあたり十四円に揃ってから変動がない。この間、輸出価格の店頭手取り価格が国内価格を常に上回り、高いときには九円近い内外価格差がついた。

 建値が据え置かれる中、国内メーカーの購入価格は相対取引で決まり、実勢価格は潜った。製紙メーカーは各地域の需給バランスや問屋との取引数量などを買値に反映している。メーカーによって購買姿勢も異なるが、建値ベースの取引も残っているようだ。そのため問屋がメーカーと直接取引するより、大手問屋や商社経由で販売するほうが売価が高くなる現象も起きている。また一部メーカーは都市部の玉を巡り二十四~二十五円のスポット価格を付ける。平均購入価格でいうと、輸出価格を超えることはないが、建値と輸出価格の間にあるとみられる。つまり、十四円~二十一円の価格帯の中に、取引の中心値があるといえよう。

 新聞用紙全体における平均古紙配合率は七五%。いわき大王製紙のように古紙一〇〇%を生産する新聞用紙メーカーもあるが、古紙の平均購入価格が二十円台に迫れば、バージン原料に代替する動きも起こりうる。なお、〇八年には新聞古紙の建値が二十円に達し、二十八年ぶりの新聞用紙価格の値上げが生じた。新聞需要が冷え込む中で、前回のような新聞用紙への価格転嫁は容易ではない。

新聞の部数減で地域間の需給バランス崩れる

 国内価格の高騰が続くのは、新聞古紙の発生減が深刻化しているためだ。新聞の発行部数はデジタル媒体への移行で年々、減少する傾向にあったが、特に昨年は消費増税の影響や朝日新聞の誤報問題でも読者離れが進んだ。

 二〇一四年の総購読部数は四千五百三十部。二〇〇五年に比べ七百二十万部減った。過去十年間で毎年平均一・六%減ったことになる。購読シェアは、高い順に関東が三四%、近畿が一九%、中部が一三%、九州が一〇%。東北と中国が六%台、北海道と北陸が四%台、四国がもっとも少ない三%。地域別に読者数の変動をみると、部数の落ち込みが大きい順に①関東、②近畿、③九州。逆に部数減が小さかった順では①北陸、②中国、③四国。都市圏のほうが部数も多いが減り幅も大きく、地方都市の減り方は比較的穏やか。

※当WEBサイトに掲載している記事・データは本紙掲載記事の一部です。本紙面には詳しい概要も掲載しています。見本紙をご希望の方には1ヵ月間無料でお送りしておりますので、お気軽にご連絡下さい。

こんな記事も読まれています

どうぞお気軽にお問合せください

(有) 古紙ジャーナル社

TEL:0742-72-1798 FAX:0742-90-1461

メールアドレス:info[at]kosijnl.co.jp ([at]を@に変えてお送りください。)

  • TEL:0742-72-1798
  • FAX:0742-72-1810 印刷用PDFを開く

古紙問屋、製紙メーカー、商社、団体等の古紙関連のニュース、自治体、輸出実績、輸出価格、国内価格、海外事情、その他リサイクルのニュースを週刊でお届けします。
>>詳しくはこちら

  • 購読のお申込み
Top