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【栄成紙業】台湾3大製紙メーカーの中で中国の生産が最多

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2012年12月17日 1013号

栄成紙業の上海市内の古紙ヤードを見学した。同社は台湾の3大製紙メーカー(正隆・永豊余・栄成紙業)の1つで、中国では江蘇省の無錫と浙江省の平湖に段原紙の生産工場を持つ。同社は既に中国で100万トンメーカーの仲間入りを果たしており、さらに増産計画を実施していく。また上海近郊に12ヵ所の直営古紙ヤードを持つ。

台湾の3大製紙メーカーを比較

正隆は台湾で163万トン、中国で42万トン、計205万トンの生産能力を有する。品種別では段原紙185万トン、白板紙7.8万トン、印刷用紙8.5万トン、家庭紙3.4万トンとなっている。加工工場も数多く持ち、台湾国内で紙生産において圧倒的なシェアを誇っている。永豊余は台湾で118万トン、中国で51万トン、計169万トン。品種別では段原紙89万トン、白板紙12万トン、印刷用紙45万トン、ティッシュ13万トンと多様な品種を生産しているのが特徴。栄成紙業は台湾で40万トン、中国で120万トン、計160万トンの生産設備を持つ。前記2社とは違い、段原紙のみを生産しているのが特徴。工場拠点は台湾1ヵ所(二林工場)、中国2ヵ所(無錫工場と浙江工場)の計3ヵ所で生産を行っており、集約化と効率化が進む。3社の中で中国における生産量が最も多い。昨年の売上高は約3,300億円で、売上構成は中国が70%、台湾27%、その他3%となっている。

以前は多角化も現在は段原紙に特化

栄成紙業は1978年に設立。台湾の二林工場で年産1.5万トンの段原紙の生産を始めた。80年代は台湾で段原紙マシンを増設し、年産40万トンの生産規模に拡大した。90年代から家庭紙や印刷用紙の生産を開始し、生産品種の拡大を狙う。しかし1999年、家庭紙事業を米国のP&Gに売却。翌2000年には、中国進出の第一歩となる無錫工場で段原紙の生産を始めた。02年から「専注化策略改造行動」の事業計画に方針を変更。つまり段原紙に特化した生産、集約化と効率化を進めた生産にシフトした。リーマンショック後の09年から浙江工場が稼動を始め、中国国内の年産能力は120万トンに拡大した。ちなみに06年には丸紅が栄成紙業グループの段ボール加工会社に46億円を出資している。

同社の昨年の中国における生産量は116万トンで、中国の生産ランクは11位。前年より5.1%増加した。来年10月からは無錫工場で年産25万トンの段原紙マシンが稼動する。さらに浙江工場でも、マシン2台で年産80万トンの増設を計画している。こちらは認可待ちの状態だが、全て稼動を始めれば中国だけで年産225万トン、台湾も合わせると年産265万トンの生産能力に達する。

中国2工場の古紙消費量は年間約150万トン

中国2工場の古紙消費量は年間約150万トンで、そのうち国内古紙が100万トン、輸入古紙が50万トンとなっている。また、上海・浙江省・江蘇省で12ヵ所の古紙ヤードを運営している。これらの直営ヤードから年間11万トンのOCCを自社工場に供給している。12ヵ所の分布は、上海市内に4ヵ所、浙江省に3ヵ所、江蘇省に5ヵ所。

上海市内にある4ヵ所のヤードの1つを見学した。08年5月に開設したヤードで、約700坪の敷地面積。扱い量は全てOCCで月間2,400トン、全て持ち込みによる。売り先は全量が自社工場向けとなっているので、仕入れ価格は存在するが売り価格は存在しない。従業員は7名で、ヤードの所長は浙江工場から派遣されているという。浙江工場から上海まで製品を運んだ帰り便で古紙を運ぶ。浙江工場まで車でおよそ1時間ほどの距離。

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