トップページ > 古紙ジャーナル バックナンバー >

古紙ジャーナル バックナンバー

【エフピコ】 食品トレー大手のリサイクルが軌道に

カテゴリーカテゴリー:古紙ジャーナル バックナンバー

2012年12月24日 1014号

食品トレーの製造大手、エフピコ(本社・広島県福山市)が手掛ける中部リサイクル工場(岐阜県安八郡輪之内町)を訪問。同工場は2010年に稼動したPETボトルのリサイクル工場である。同工場を訪れたのは、容器包装リサイクル法(容リ法)に基づく協会ルートのPETボトル再商品化事業の一部が年度途中で振替え・再入札を迫られた中で、民間独自のルートによるPETリサイクルに取り組んでいることに着目したため。スーパー店頭からのPETボトル回収も想定しており、古紙も同様の回収が各地で増える中、同社の安定的なリサイクルの仕組みは注目される。

容リルート、年度途中で約4万トンを振替え

今年9月、容リ法に基づくPETボトルの再商品化事業は、再生フレークの需要減と価格急落を受け、年度途中で振替え・再入札を実施した。容リ協会の発表によると、3分の1の19事業者が辞退。当初の落札数量の2割にあたる4万371トンが別の事業者に振り向けられた。再入札による平均落札単価はトンあたり3,559円(有償)で、当初より4万5,331円安い。価格変動に対して弾力性を欠く容リ制度の弱点が浮き彫りとなった。255の市町村から引き取る予定のPETボトルが振替えの対象となった。来年度以降、協会ルートから独自ルートへ切り替える自治体も増えるのではないか。今後は自治体が分別収集したPETボトルを入札で売却するだけでなく、スーパー店頭等を通じた新たなルートも注目される。こうした回収ルートも設定し、再生フレークから製品化までの過程を担い、安定したPETリサイクルを手掛ける食品トレー大手のエフピコに着目してみた。

スーパーの大型化を追い風に、食品トレー最大手に

エフピコは1962年に広島県福山市で創業。今年で創業50周年を迎えた。同社の社名は、旧名「福山パール紙工㈱」のイニシャルに由来する。食品トレーを中心とした容器包装メーカーとして業容を拡大。スーパーの大型化の波にのって、全国規模でシェアを伸ばし、食品トレー製造の最大手まで成長した。食品トレーの扱いは六千五百アイテムに上り、トレーの生産だけでなく、配送、ピッキング、リサイクルを総合的に手掛ける点に強みがある。トレーの製品開発にも余念がなく、より薄く軽い、強度や耐熱性あるものへ進化させてきた。1989年に広島株式証券市場に上場、2005年には東証・大証一部に上場している。2012年3月期決算の売上は1,556億円、経常利益は149億円だった。

トレーtoトレーのリサイクルを開始したのが1990年。株式上場した翌年で、企業の社会的責任を果たそうとの考えからだった。今では製造した発泡トレーの約30%を回収・リサイクルする。このときリサイクルに着手していなければ、社会から大きな批判を受けていたのではないかと振り返る。リサイクル原料を使ったエコトレーは製品売上の約15%を占め、そのシェアは25%にも達する。エコトレーはCO2の排出量を35%削減できるメリットもある。

※当WEBサイトに掲載している記事・データは本紙掲載記事の一部です。本紙面には詳しい概要も掲載しています。見本紙をご希望の方には1ヵ月間無料でお送りしておりますので、お気軽にご連絡下さい。

こんな記事も読まれています

どうぞお気軽にお問合せください

(有) 古紙ジャーナル社

TEL:0742-72-1798 FAX:0742-90-1461

メールアドレス:info[at]kosijnl.co.jp ([at]を@に変えてお送りください。)

  • TEL:0742-72-1798
  • FAX:0742-72-1810 印刷用PDFを開く

古紙問屋、製紙メーカー、商社、団体等の古紙関連のニュース、自治体、輸出実績、輸出価格、国内価格、海外事情、その他リサイクルのニュースを週刊でお届けします。
>>詳しくはこちら

  • 購読のお申込み
Top