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古紙ジャーナル バックナンバー

【イワフチグループ】
ペットボトルを3工場で再生処理
スクラップ&ビルドで久留米に新工場
登録業者(指定法人)、九州ではイワフチ含め6社

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2005年2月14日 627号

約3,000坪ある本社工場には、ペットボトル工場棟・古紙工場棟・製品倉庫と本社事務所がある。写真は本社事務所。

横浜市の廃プラの指定持ち込み工場となった兼子の横浜戸塚工場、古紙問屋として初めて食品廃棄物のリサイクル事業に乗り出した二見などをこれまで紹介したが、古紙問屋の多角事業に焦点を当てるのが狙いだった。今回はペットボトルのリサイクルプラントを3工場に持つイワフチ(本社・佐賀県杵島郡江北町、岩渕芳秋社長)を紹介したい。

同社はペットボトルを年間2,500トンも扱う、大手再生処理業者のひとつだ。97年、容器包装リサイクル法の対象商品にペットボトルがなったものの、当初は再生用途が広がらなかった。いまは逆に国内外に需要が増大し、原料をいかに集めるかの時代になった。イワフチはそうした需給環境の激変に耐えて、ペットボトルの再生事業を軌道に乗せてきたことになる。

回収率、一気に欧米を抜く

日本のペットボトルのリサイクルは容器包装リサイクル法のもとに進んだ。97年度当時、日本のペットボトルの回収率はわずか10%足らず、数量にして2万1,000トンだった。しかし、03年度には61%になり、短期間のうちに回収率は欧米を大きく上回るようになった。

03年度の回収量は26万7,000トン。内訳は市町村の分別収集によるものが21万2,000トン、事業系が5万5千トンである。事業系とはスーパー、コンビニ、自販機、鉄道などの事業者から回収されたもの。

ボトルtoボトルも

再生用途は繊維、シートが大半を占めるが、03年度からはボトルtoボトルが認められた。今後はボトル向け用途が増えるとみられる。ボトルtoボトルとは食品用として使用されたボトルを再生し、再び食品用ボトルとして使用すること。ビンのように洗浄してリターナブルする、つまり再使用することではない。

自治体、独自ルートでの処理が増える

自治体による分別収集が始まった頃、再生用途が拡大せず、再生事業者は販売に苦労した。現在はボトルtoボトルが可能になるなど、国内用途が拡大。しかも中国向けの輸出需要が加わり、国内外に市場が拡大した。需要に供給が追いつかず、原料が不足するという事態になっている。またペットボトルのベール品がキロ20円前後で輸出できるようになったため、分別収集されたペットを協会ルートでなく独自ルートで処理する自治体が増えつつあるのも最近の特徴だ。

イワフチ本社、初めての認定工場に

今回、イワフチ本社工場のペットボトルリサイクルプラントを見学させてもらった。平成10年(1998年)8月に稼働したもので、翌年4月には日本容器包装リサイクル協会の認定工場になる。九州では初めての認定工場だった。

11年から12年にかけて小城工場(佐賀県小城郡三日月町)と子会社の太洋クリーン公社・山川工場(福岡県山門郡山川町)に相次いでリサイクルプラントを立ち上げた。従ってイワフチグループとしてはペットボトルリサイクルプラントを持つ工場は3工場になり、現在の月間扱い量は2,500トンに達するという。

新工場、久留米市に誕生、運営は太洋クリーン公社

今月15日、福岡県久留米市梅満町字兼木261番地1に新ヤードを立ち上げる。ペットボトル、古紙と廃プラの処理工場である。運営は子会社の太洋クリーン公社が行う。ペットボトルの処理工場が敷地面積1,950平方メートル(591坪)に建物面積981平方メートル(297坪)。

古紙と廃プラの処理工場は敷地面積3,896平方メートル(1180坪)、建物面積1950平方メートル(591坪)。この他、製品倉庫として150坪の建物を持つ。常時、500トンから600トンの在庫が可能。さらに将来は倉庫棟をもう1棟増やす方針。

新工場を建設したのは、山川工場の水処理能力に限界があって拡張が難しいことだった。ペットボトルの洗浄には大量の水を使用する。本社工場でも1日50トンを循環して使用しているとのことだ。このため山川工場の代替地を探していたところ、久留米市内に適地が見つかった。ペットボトルにおいては山川工場の移設に当たるので、スクラップアンドビルドということになる。

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