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古紙ジャーナル バックナンバー

【4月の輸出】
(関東商組) 高値追わず、3品とも値下がり
(中部商組) 雑誌、2年ぶりにキロ10円台に回復
段ボールの最高値は2000年5月の15円50銭

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2005年4月11日 635号

段ボールなどの古紙輸出価格が国内価格を上回るようになって3年余。すっかり輸出上位が定着した古紙市況だが、前号で報道した鉄スクラップ市況のように国内市況を突き上げるほどの強さはない。逆にマイナス要因は輸出上位が定着したことで、問屋の仕入れ価格が下がらなくなったことだろう。

ところで中部商組と関東商組の4月の輸出価格の入札が1日違いで行われたが、中部の雑誌価格(問屋手取り)が2年ぶりにキロ10円台に回復(段ボールは横ばい)したのに対し、関東商組は段ボール、新聞、雑誌の三品とも値下がりした。

前月に比べてCIF価格(海上運賃込み)は横ばいないしは強含み、為替も円安で推移していたので、この値下がりには疑問もあるが、成約した商社も困惑している様子だった。

両組合の入札、同時期に

中部商組は3月31日、関東商組は翌日の4月1日に入札が行われた。輸出品目は中部商組が段ボールと雑誌、関東商組はかって段ボールだけだったが、昨6月から新聞、雑誌のトライアル輸出が行われるようになった。ちなみに近畿商組も新聞輸出を行っているが、入札制でなく業者委託。

日本は今月末から五月初めにかけてゴールデンウィークに入るが、中国も国慶節のため5月初めの一週間が休み。この期間、中国への入港を避けるため、例月より日本からの船積みを早めなければならない。こうした事情もあって、関東商組の入札が今回、早く行われたもようだ。

商社、高値を追わず

関東商組の輸出を成約した商社筋によると、安い入札価格だったので成約できるとは思っていなかったようだ。にもかかわらず成約したというのは、各社とも高値を追わなかったことによる。すでに報じてきたが、昨夏頃から組合輸出の入札価格に変化が起こっている。それまでの入札価格は全国の輸出価格の高値指標になっていた。しかし、昨夏頃から高値を追わない傾向が強まった。最近は安値の輸出指標でないかと思われるほど。なぜか。

高値入札は①商社が儲からない②問屋にとっても仕入れ価格を煽るだけーの結果になっていた。この反省から入札する商社側は、高値は個別の問屋との取引に出すようになり、組合輸出では高値を追わなくなる。今回の成約価格をみていると、この流れがすっかり定着したことを裏付ける。

予想に反して下げ

輸出市況を振り返ってみよう。昨12月を底に今1月から上昇し始め、3ヵ月連続の値上がり。4月も上がると弾みがつくが、昨年は3月をピークに値下がりした。今4月の状況はドルベースのCIF価格は横ばいないしは強含みで、為替は3月に比べて円安で推移。従って、問屋の手取り価格は4ヵ月連続で上昇することが予想された。

しかし、関東商組の4月価格をみると三品とも値下がり。予想に反する結果になった。昨年の国内市況は建値は動かず、スポット価格も陰を潜めた。問屋としてはいったん高くになった仕入れ価格を下げたいところ。しかし、輸出価格が国内価格より上位に張り付き、この影響で仕入れ価格が容易に下がらない。輸出高は問屋にとって歓迎すべき現象ではなくなった。

段ボールの高値は15円50銭

関東商組の段ボール輸出が始まったのは、1999年3月から。最高値は00年5月の15円55銭で、この記録はいまだ破られていない。03年にも山があり、高値は3月の13円10銭だった。新聞、雑誌のトライアル輸出が始まったのは昨6月から。新聞の高値は今3月の12円80銭、雑誌の高値は昨11月の9円80銭。一方、中部商組の輸出が始まったのが01年6月から。段ボールの高値は03年4月の14円20銭、雑誌の高値は同2月の11円30銭。

中部の雑誌、2年ぶりに10円台に

なお関東商組の4月の輸出価格は段ボール(数量2,000トン)が問屋手取りで10円30銭、前月比40銭下げ。丸紅ペーパーリサイクルと山發日本が1,000トンづつ分けた。CIF価格は丸紅トン132ドル、山發130ドル。新聞(1,000トン)が12円40銭、前月比40銭下げ。住商紙パルプと豊田通商が500トンづつ。CIF価格は住商149ドル、豊通150ドル。雑誌(500トン)が9円50銭、前月比20銭下げ。三ツ矢産商でCIF価格は120ドル。仕向地はすべて中国、為替はバラツキがあり1ドル106円~107円。

中部商組は段ボール(700トン)が10円90銭、前月比横ばい。国際紙パルプ商事でCIFトン132ドル。雑誌(250トン)が10円で、前月比30銭アップ。国際紙パルプ商事でCIF121ドル。仕向地、為替はいずれも中国で、1ドル106円70銭。雑誌の10円台は03年4月以来の2年ぶり。

2002年以降の輸出価格推移

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